モゾモゾ体操(その12)

モゾモゾ体操(その12)

仰向けになって、両手はお尻のした。両膝を立てて、左足をバレリーナのようにしてグーのまま、ベッドに押し込みます。

これは、出来ない人がある程度多いかもしれませんが、挑戦してみる価値はあります。

モゾモゾ体操(その11)でも刺激した外果治療点を刺激します。イラストのように、左腰を浮き上げていくと、体幹がゆっくりねじれ、普段使っていない筋肉を使うので、大変気持ちのいい体操です。

足の指をグーにするのが苦手の人、あまり無理しないでください。痛いようでしたら、やめましょう。

普段イスに座っている時、床に指を当てて、グーをするのが習慣になっている私には、大変気持ちがいいです。

毎日、少しずつやっていると、出来るようになると思います。

モゾモゾ体操(その11)

仰向けになり、両膝を立てた状態から、左足首を内側に回そうとすると、右手で足首を持つのが自然です。

そうなると、左足首が宙に浮きます。足首の外側は、山元式新頭鍼療法(YNSA)の外果治療点がある大事なところです。その大事なところを、伸ばしながら内側に回すと気持ちいいです。伸ばすとき、右腕は小指側を力まず伸ばしましょう。

左足首を少し外側に回すと、外果治療点に圧力がかかり効果があがります。

ついでに、左手はお尻の下に置きます。左足は、自由に好きな位置でやればいいでしょう。

モゾモゾ体操(その10)

仰向けになって、両膝を立てた状態でつま先を外側に向け、左母趾球を左手薬指でしっかり握り固定します。右手はお尻の下。この体勢から2つの効果的なモゾモゾ体操をしましょう。だれでもカラダに歪(ひず)みがあります。歪(ひず)みが元に戻るとき、カラダは「気持ち良さ」というご褒美(ほうび)をくれます。

それを、ありがたく頂くとカラダは良くなっていきます。非常に便利なシステムです。

①左足関節をしっかり外旋位に決めているので、左足を動かそうとすると、つま先は内側に動きます。これを内旋(ないせん)といいます。しかし、しっかり固定したいるので、カラダ全身がゆっくりと連動して動き、顔は左に向いて動きます。この間に、気持ち良さがあれば、ゆっくり味わってください。痛かったら、やめましょう。

②左足関節をしっかり外旋位に決めたまま、ゆっくり両膝を右に倒していきましょう。体重が右に移動するため、右肩甲骨が内側に向いてきます。普段使わない筋肉を刺激するので、結構気持ちいいものです。

呼吸法は、

①自然呼吸で行い②吐きながら行い、続けて③吸いながら行い一気に吐く流れを1クールとし、1クール終わったらゆっくりする。

「足は親指、手は小指」を忘れずに、無理せすやってみてください。

モゾモゾ体操(その9)

モゾモゾ体操(その9)

右足踵(かかと)から指先の方向に向く軸を、時計回りにすると、右足関節の内反。

この内反位に決めた足首の下に左足を入れ、しっかり固定します。

ポイントは、母趾球。

特に固定する左足の母趾球。しっかり母趾球を押し込み親指をそらしながら、右足首を固定します。

プロレス技のヘッドロックの足首独り絞めバージョンです。

固定できたら、左手をお尻に敷き、右肘をベッドに立てます。そして、腕を内回ししながら肘をベッドに押し込みます。すると、徐々に連動が首や頭、肩甲骨、腰等々伝わって気持ちよくほぐれてきます。

このモゾモゾ体操は、山元式新頭鍼療法(YNSA)の外果治療点(下肢の痛みや痺れ、カラダの不快な症状を除去します)を刺激しながら、全身連動を促(うなが)します。

非常に効果的な体操です。ただしある程度、膝に負担がかかりますの

「痛かったら、即やめましょう‼️」

モゾモゾ体操(その8)

モゾモゾ体操(その8)

仰向けで、脚をのばして、軽くバレリーナがつま先立ちをするような状態が、足関節の底屈(ていくつ)。

この動きにも負荷は必要ありません。負荷をかけると、腓腹筋が縮みすぎて、こむら返りの原因になることもあるので、無理をしないでください。

気持ちよく底屈(ていくつ)が出来れば、今度は、足をグーしてみましょう。

同時に手もグー。自然と目線も下を向いていきます。目をつぶったままで、目線をおへそまで落とし縮こまった胎児のイメージ。

呼吸法は、①自然呼吸②吐きながら(できれば、鼻から)③吐き切ったら、ゆっくり吸いながら→可能な限り息を吸い、息を止めます→一気に吐きます。

こうなれば、モゾモゾ体操(その7)の背屈(はいくつ)も入れて、手足のグーパーを、一連の流れで行うと、気持ちよくできます。

モゾモゾ体操(その7)

モゾモゾ体操(その7)

足関節の6つ動きで、ポイントは全て母趾球です。

母趾球には、しっかりと種子骨がくっついているので、カラダを支える大切な役割を果たします。これは、ベッドに寝ていても同じことです。

モゾモゾ体操(その5)で紹介した①内旋位からの外旋を誘導するモゾモゾ体操でも、左足先を内側にし、その上に右足の踵(かかと)を乗せた時、左足母趾球に右足の重さが乗るように意識すると、動きがスムーズになります。

さて、今回は足関節の背屈(つま先をスネに近づける動き)。

仰向けで、足を伸ばしたままの状態での動きでは、カラダが大きく連動しないので、足に負荷をかける必要はありません。

モゾモゾ体操(その3)で紹介した踵(かかと)の踏み込みをした後、軽く親趾(おやゆび)をそらすだけで十分です。イメージは、足でパー。

しつこいようですが、足はガニ股にならず、やや内股で。ついでに、手もパーすると、自然と目線も上を向いてカラダ全身が伸びて、気持ちいいですよ。

呼吸法は、自然といつの間にか吸いながらやるようになります。気持ち良く吸い込みながらやってみてください。

決して無理をしないでください。

私自身、色々試行錯誤しながら過度の負荷をかけすぎ、もう少しで「こむら返り」になるところでした。

モゾモゾ体操(その6)

モゾモゾ体操(その6)

足関節を②外旋位(つま先を外側)にして、その親趾(おやゆび)の母趾球に片方の踵(かかと)を乗せます。

左足のつま先が外側からゆっくり内旋する動きを始めると、右足踵(かかと)でその動きを止めます。すると、カラダは連動して内部から動きが生まれます。その動きをゆっくり感じとって心地いい感じがあれば、それを味わっていれば、カラダの歪みが修正されていきます。

これが出来るようになると、今度はワンランクアップの体操。

イラストみたいに、右手をお尻の下に置き、左手前腕を立てて肘でベッドを押し込むようにします(これは、前回の内旋位からの動きと反対の手の動きになります。要注意❗️)。

呼吸は、前回と同じ。

①自然呼吸で行い②吐きながら行い、続けて③吸いながら行い一気に吐く流れを1クールとし、1クール終わったらゆっくりする。

とにかく、無理しないでください。

モゾモゾ体操(その5)

モゾモゾ体操(その5)

足の関節の動き方は、6つあります。

膝から足底までの縦軸を内側に回すと、①内旋、外側に回すと②外旋。

内踝(うちくるぶし)から外踝(そとくるぶし)の横軸を上に回すと③背屈、下に回すと、④底屈。

踵(かかと)から指先までの左足前後軸を左に回すと、⑤内反(ないはん)、右に回すと⑥外反(がいはん)

今回は①内旋位から外旋するモゾモゾ体操です。

左足先を可能な限り無理しない程度内側に、その上に右足の踵(かかと)を乗せます。

そして、左足先をゆっくり外側に回そうとするのを、右足踵(かかと)で止めます。

すると、カラダはゆっくり連動して内部から動いてきます。無理せず、心地良い感じを味わいながら呼吸法は、前回説明したように、①自然呼吸②吐きながら(できれば、鼻から)

③吐き切ったら、ゆっくり吸いながら→可能な限り息を吸い、息を止めます→一気に吐きます。

①自然呼吸で行い②吐きながら行い、続けて③吸いながら行い一気に吐く流れを1クールとし、1クール終わったらゆっくりする。

これで十分だと感じたら、反対の足をしましょう。

これができたら、今度は1ランクアップの体操。

イラストのように左手をお尻に入れ、右手の前腕を立てます。立てた前腕の小指側をゆっくりベッドに押し付けて、体幹がスムーズに動くようにします。

心地よく無理せずゆっくりと動きます。

痛かったらやめましょう。

天城流とYNSA を合体

右手を仕事で使い過ぎ、右腕が上がらなくなった50才代の女性患者Cさん。

髪を洗うことも出来ないそうです。痛い場所が、肩関節から上腕外側にかけての三角筋。

治療をしていて最近思うのは、ソマトトープ(小さな人型)。色々なところに、ソマトトープや、カラダの一部分が隠れているのでは・・・・?

山元式新頭鍼療法(YNSA)の山元先生の治療を拝見してからは、カラダには、三角形を基礎とした渦巻くような流れがあり、随所にソマトトープ化が出現している・・・と考えるようになりました。

「Cさん、肩の痛いところを教えてください。」

 

「え~と、ここ‼️」

Cさんの右肩前部繊維に圧痛点。

三角筋は前部繊維、中部繊維、後部繊維と三つの筋肉に分かれています。

天城流では、前部繊維は、同側の母指球の圧痛点。後部繊維は、同側の手の甲、親指と人差し指の間の圧痛点(俗に、合谷と呼ばれる点)をそれぞれ治療します。

Cさんの右母指球から指先までを、Cさんの上肢のソマトトープ化した部位と考え、いつも以上に同側の親指を丁寧に診ることにしました。すると、Cさんの指摘した右肩圧痛点と、それに対応するCさんのソマトトープ化した親指には、全く同じところに圧痛点がありました。

という事は、右親指の圧痛点に鍼を刺し圧痛点が消滅した時、右肩の痛みもなくなるという事になります。

結果、肩の痛みはなくなりました。

「先生、これで髪毛洗える❣❣️」

天城流と山元式新頭鍼療法(YNSA)の合体治療が出来ました。

モゾモゾ体操(その4)

モゾモゾ体操(その4)

「足は親指、手は小指」という重心安定の法則を身に付けましょう。日常の動作に力みがなくなります。特に施術家は、常に患者さんと接しているのですから、自ら力んでいると、患者さんにそれが伝わり、患者さんに影響してしまいます。

さてそれでは、何故、足は親指で手は小指なのでしょうか?

写真のガイコツ(トンスケという名前です)は、脱力した状態のカラダの骨組みです。

正中線は頭頂から地球の中心に向かった重力を可視化した線。これを見ると、手の小指と、足の親指が正中線近くに位置しています。

これが、「足は親指、手は小指」と言われる所以(ゆえん)です。

足の親指が正中線の近くにあるため、カラダを支えるのに重要な役割をしています。また、

第1中足骨(親指側)の頭(あたま)に二個の種子骨(イラスト参照)があり、カラダを支える補助となっています。これで、足は親指という意味は、分かると思います。

では、「手は小指」

小指側の中手骨と、尺骨の間に小さな豆や鈎(かぎ)がある豆状骨、有鈎骨(イラスト参照)があります。これらの骨が、しっかりと物をつかむ補助役となります。

そして、小指を握りしめる動作が連動していくと、肘が内側(正中線寄り)に向いていき、脇が閉まってきます。この一連の動きが重心を安定させていく重心安定の法則です。

このことを理解した上で、モゾモゾ体操をしてみましょう。

仰向けになり、手をしっかりと耳の横に付けて、伸びをしましょう。この時、小指側を伸ばすのでしょうか?あるいは、親指側伸ばすのでしょうか?

私は、答えを言いませんので、一度試してみて下さい。