触れるということ

最近、やっと触れるという感覚が少し分かるようになりました。触れるというのは、触れないで感じるという事です。

触れない状態を保っていると・・・・・触れてもらおうとする生命体が、騒いでくれるようです。騒いでくれるので、指先がたやすく治療点を感じることができるのです。

あっ、そこ!

最近の治療点探しは、患者さんの頭皮に触れないで指先(正確には、指の指紋がある部位)を、センサーにしています。この方法が今の私には、一番正確です。そのことを確認できたのは、患者さんの反応です。

「あっ、そこ!」

「ですね!」

どうやら、患者さんも私が感じている感覚を同じ様に感じられているのです。触れていないからこそ共有出来ます。凄いなあ!

ドラマ

山元式新頭鍼療法(YNSA)の認定試験を受けるため、今月末までに、35症例をまとめ上げなければなりません・・・・・出来るかどうか・・

で、ゆっくりと症例を見直す機会が出来ます。よくよく見直すと鍼が嫌いな中学生が、2年間、鍼以外の治療を受け、ついに鍼治療を覚悟。結果が出たため・・・・・今は、鍼灸師を目指して勉強している・・・・・という、事実。

ちょっとしたドラマですね。

患者さんとの会話が、楽しいのです!

患者さんと置鍼(30分程度、頭に鍼を刺したままでゆっくりしていただくのです)の間、色々お話しが出来るのです。これも、治療の流れです。ここで69年間、時の流れに身を任せて生きて(というか、生かされて)来た経験が役に立ちます。

「私ね、東京の方に住んでいたことがあるの。」

「東京のどこですか?」

「目白というところ。」

「ああ・・学習院大学があるところ・・・私は、近くの下落合というところに住んでいました。目白には美術の予備校があって通っていたんです。」

「あら?」

って、感じで会話が思わぬ方向に進んでいって、楽しい時間を過ごすことができるのです。また今日は、本屋さんのベテランの特殊能力の話を伺うことが出来ました。

「ベテランの本屋さんになると、仕入れる本の題名一覧表があるじゃないですか・・・・これを、パラパラと見て行くと、どの本が売れるのかが分かるそうです。ちょっと、輝いているんですな。また、本を持って運ぶ瞬間に、売れる本は指先に感じるものがあるそうです。本から気が出てるんでしょうかね?」

「はあ〜〜・・・それはすごい・・・・でもそれは、ちょっと治療に似てるかも。最近、指先を皮膚に触れないで、治療点探ししていますが、このやり方は、非常に正確。患者さんの頭から出る波動を感じられるんです。う〜〜〜ん、よう分からんけど、何かつながってますね。」

桁外れ

本日は、興居島で8人治療。そのあと、帰ってきて2人治療。私にしては、非常に多い患者さんですが、5年前宮崎の山元病院で山元式新頭鍼療法(YNSA)の創始者・山元敏勝先生の治療を見せていただいた時、患者さんは全国から来院され、午前中だけで17人の治療をされておられました。少ない置鍼で効果をあげる治療・・・・・桁外れです。

少しでも近づこうと思います。

波動

「触れないからよく感じる」ということが分かるようになりました。どうやら、カラダの痛い個所は、「痛い」という波動を出し続けているようです。それを私の指先にある指紋の渦中心部が感じ取るようです。それを感じ取った私のカラダは、患者さんの診断点(例えば、膝のウラ側)に軽く添えた私の指まで「痛い」という波動を伝えているようです。

診断点に添えた私の指が患者さんの反応を素早くキャッチします。私のカラダが患者さんの「痛い」という波動を伝えた瞬間なのでしょう。面白いね!

前進あるのみ

山元式新頭鍼療法(YNSA)の学会から認定される鍼灸師になるために、症例の発表や試験があります。その試験を受けるには、臨床経験が3年以上必要となります。私は4年目を迎えているので、今年受けることにしました。

四国では、香川在住のお医者さんが1人認定されているだけなのです。YNSAの普及のためにも、今年認定試験に合格するように励みます。

今月末までに、症例報告書をしっかり35例書きあげ、10月の東京での学会終了後、テストを受け、合否が決まります・・・・ここまで、書いたので・・・前進あるのみ!

若いって素晴らしい!

20才代のスポーツ選手、2〜3日前から右肘に痛みがあり5ヶ月ぶりの来院です。この2〜3ヶ月前から見つけた頭部の治療点を早速使うことにしました。

「ここ、今まで打ったこと無かろう?」

「ここは、無かったですね・・・・それから、見つけ方変わってません?以前と随分違う気がするんですけど・・・・」

「そうそう、頭に触れんようにして、指先で感じるようにしとるんよ。この方がやりやすいんよ・・・日々進化しとろう?」

「そうですね。」

こんな会話をしながら治療が進んでいきます。結局、9本の置鍼で肘の痛みがほぼ無くなり、最後は右肘に対応する右膝外側に3本置鍼で終了。

「どの鍼が1番効いた?」

「これです(右膝外側の1本)」

これで、肘の痛みが全く無くなったそうです。若いって素晴らしい!

OKグーグル

「OKグーグル、タイマー30分お願いします」
と言って、置鍼(鍼を頭に刺すことです)してからの時間を機械にお任せしていたのですが、最近、上手く働いてくれません。そのため、グーグルに頼らず「適当30分」でやっているのですが、その方がいいように感じ始めました。

この30分は、患者さんがゆっくり過ごす時間。たとえ15分でもゆっくり過ごせれば、効果がある様に思います。必然的に多くの患者さんは、私と会話をすることになりますが、お疲れ気味の患者さんは、ベッドでゆっくり休んでいただきます。頭に置鍼すると、血流が良くなり眠気が襲ってくるので、置鍼後のお昼寝を楽しみにしている患者さんも、かなりいらっしゃいます。

また、話好きの患者さんには、私がしっかり話を伺うようにします。患者さんの話がやはり面白いのです。私の知らないことをドンドン教えてくださいます。

「私の息子は、50才になるのだけど・・・・ずいぶん昔から、1日1食にしているのよね。それで、頭に白髪が一本もないの!真っ黒。

「ううううん、凄いな!・・・・そういえば、ボクも1日1食にしてから、白髪が少なくなって黒髪がずいぶん増えた!胃や腸に行く血液が少なくなって、その分、頭に血液がたくさん行っとるんじゃろうね・・・きっと!」

などと、気づくことが多いのです。いい仕事にありつけました!

漫画本

医師・真弓定夫先生の「空腹健康法」をしっかり読んで、毎日空腹を楽しんでいます。おかげで、健康そのものです。私は患者さんに触れて治療をします。最近では、触れる前に指先で感じる感覚が大切であると分かり始めました。そんなに触れるか触れないかの微細な感覚は、空腹だと感じやすいのです。

満腹で血液が消化器系に集まっていると、指先の感覚は間違いなく鈍ります。3食それぞれ満腹にしている中高年の人達は余った血液で脳、肝臓、肺など重要な器官に回すため、十分な活動は出来なくなります。機能が低下し体温も低下していくのです。そうすると、免疫力も低下。病気になるリスクが増えます。

この様な単純明確なことを、真弓定夫先生は、薄っぺらい漫画本にしておられます。今回は、真弓定夫先生の漫画本が待合室に8冊揃いました、いつでもご覧ください。