森下敬一説

 

私が、尊敬してやまない森下敬一博士のお弟子さんである石原結實先生の著書『「前兆」に気づけば病気は自分で治せる』にがんは血液浄化装置であるという一節があります。これは、森下敬一博士が唱えられた説です。カラダは常に血液を浄化しようとしています。理由は、血液が酸素を細胞に送り、老廃物をカラダの外に出す呼吸に関与しているからです。息をしないとカラダは死んでしまいます。そのため、けなげにカラダは血液をきれいにしようと働いているのです。それを頭に入れて、読んでみてください。

『がんは、血液の汚れを固めてその場で処理する「浄化装置」なのである。

そのため、がんを手術で切りとったり、放射線や抗がん剤で消滅させたとしても、その人が同じ悪い生活習慣を続けて、血液を汚せば、新たな浄化装置を作ってくるのである。これを現代医学では、「転移」といっている。抗がん剤や放射線は多量の活性酸素を発生させ、さらに血液を汚してしまうので、これらの「治療」をした後は転移が早まることもよくあるという事実も、十分に肯定できるのだ。

(中略)

風邪を引く、発熱、下痢などは、血液の汚れをその時々で体が敏感に察知し、きれいにしようとする反応なのだ。

したがって、ときどきは発熱したり、下痢をしたり、発疹を出したりしているほうが血液が汚れなくて済むので、がんなどの大病にはかかりにくいということもいえるわけだ。』

ニラ塩湯

石原結實先生が、20年前に出版された『「前兆」に気づけば病気は自分で治せる』という問診と家庭内でできる処方箋を列挙された本。これは、非常に勉強になります。その中で見つけた「ニラ塩湯」を作って飲んでみました。

「ニラ約20グラムをミキサーにかけてできた「泥のような汁」をふきんでしぼり、そのしぼり汁を茶碗に入れ、粗塩かハチミツ少々を加えて、熱湯を注いで飲む。ニラは特に女性臓器への血行をよくし、婦人病の改善に有効。」

ヒマラヤ岩塩と黒砂糖で味付け・・・・お世辞にも美味しいとはいえません。ただ、お腹が温まることはたしかです。女性患者で冷えておられる方が多いので、これは薦めてみようと思います。

こむら返り

 

男性患者の奥様が、夜中にこむら返りで目覚めるそうです。そこで、「石原医学大全」からの引用を下記に記します。

『下肢のこむら返りは下半身の力の低下である腎虚(老化のサイン)で、下半身の力と比例する目や耳の力の低下(老眼・白内障・疲れ目・耳鳴り・難聴)の症状のほか、起床時の手のむくみ(体内の水分の代謝の低下=腎機能の低下)や皮膚の乾燥・かゆみを伴うことも少なくない。

ただ朝の「手のこわばり」だけが存在するときは、リュウマチの初発症状であるので要注意。』

下半身の低下・・・・ですから、太ももをしっかり鍛える事と、根っこの植物をしっかりと食べることが重要になってきます。

こむら返りが、

「おいおい、下半身鍛えてよ!」って、叫んでいるんですね!

メジャーで健康測定!

 

「石原医学大全」で、面白い報告があったので、紹介いたします。簡単なヘルスケアなので興味ある方は、メジャーで測定してみてはいかがでしょうか?

『次はスウェーデンからの報告だ。45歳から83歳までの男女約八万人を対象に、7年間追跡調査が行われた。調査結果を分析した結果、「ウェストのサイズが10cm増えるごとに心臓病発症のリスクが15%高くなる」ことがわかった。アメリカの著名な健康雑誌「Prevention」は、その名(Prevention=予防)の通り予防を目的としたヘルスケア情報の提供を目的としている。そこに掲載されたのがウェストサイズと健康度を示すデータだ。

ウェストを身長で割ったときの数値が2分の1以上になると、心臓病、糖尿病、脳卒中での死亡率が2~4倍に跳ね上がるという。メジャー1つで自分の病気リスクを測ることができるのだ。』

ちなみに私は、76cm÷170cm=0.447

76cm÷169cm=0.449でも大丈夫そうです。ウエスト76cmキープを目指します!

体を清める

私が1日1食で非常に健康なのですが、多くの人々から白い目でみられます。本日午後1時30分に体温を計ると何と37.4℃。非常に元気です。

そこで、腸から体がよみがえる「胚酵食」森下敬一先生、石原結實先生の共著から一節を引用します。

『「食べる」と言う行為は胃腸に大いなる負担を強いる行為です。食べすぎて胃もたれした経験はどなたにもあるでしょう。「食事量は加減していますから」という方であっても、「1日3食」がすでに過食。胃腸にとっては大変な重労働なのです。

3食を目いっぱいに食べていると消化吸収器官は休む間もありません。胃もたれや胸焼けなどはかわいいもので、その作業に専従するあまり、腸が造血器官としての役割を果たせなくなってしまいます。食べ過ぎによって健康な血液の製造が阻害されるというわけです。

さらに、消費しきれなかった栄養素は、腸内環境を悪化させ、老廃物となって血液を汚染し、血液の汚れが付着した血管の径は狭くなり、血管は柔軟性を失って、心臓は狭い血管内に血液を通すため、重労働で血圧が上昇。ドミノ倒しのように次々にトラブルが発生してしまいます。これらが積もり積もって、体調不良からガンまで引き起こされるのですから、食べ過ぎが健康に寄与することなど、全く持って1つもないのです。

過食にこれだけ害があると言う事は、裏返すと「飢餓には多くの健康効果がある」ということになります。』

大食い、グルメなどで煽られ、踊らせられて健康を害するくらいなら、食べないで体を清めようと思いませんか?

待望の本が届く!

腸から体がよみがえる「胚酵食」という森下敬一先生と石原結實先生の共著が届きました。その冒頭に石原結實先生が書かれている一節をご紹介します。

『小鳥や鶏が卵を抱いている途中(小鳥は14日、鶏は21日で孵化するその間)、卵を割ると、黄身が血液(赤血球)で赤くなっている。その時、骨髄や腸など存在しないのであるから、これは血液がまずは経絡(気の通り道)でできていることの証明である。

漢方医学は非科学的のようで、実は今の進んだ西洋医学から見ても、2000年も前に、物事の本質をついている理論を言い当てている事象が多々ある。

「食が血となり、血が肉となる」。つまり食物が腸で血液(赤血球、白血球、血小板)となり、それが肉になっていくというのもそのひとつだ。生命にとって一番大事な血液が腸でなく、骨の中でできると考えるほうが不自然だ。腸は植物の「根」にあたり、あらゆる生命活動の「根源」になる部分だからだ。

こうした森下医学論をもとに、森下博士は60年の医療活動に置かれて、玄米食を始めとする発酵食を駆使して、ガンをはじめ幾多の難病・奇病の治療に当たられ、多大な業績・功績をあげられてきた。森下博士のご研究・業績はノーベル医学・生理学賞に値すると私は確信している。』

生命の本質を改めて考える必要があると思います。

まるで相撲部屋

「石原医学大全」の一部をご紹介します。

『重症患者の共通点

あれほど猛威を振った新型コロナウィルスであるが、私自身は世間の喧騒をよそに変わらぬ日常を送っていた。

(中略)

「中国で原因不明の肺炎」の一報が入った時、私は「この病気は過食病だ」と確信していた。だから1日1食で過食とは無縁の暮らしを送っている私にとっては全く脅威ではなかったのである。

(中略)

中国のコロナ病床にサポートに入った知人の医師は、「まるで相撲部屋のようだった」と、患者の体型に驚いていた。特に重症化した患者は肥満のことが多く、入院時の体型が経過を左右する要素になっているというのだ。実際に新型コロナウィルスの重症化リスクとして、高齢者心臓病、糖尿病のほか、「肥満」も挙げられている。肥満は過食・飽食の結果であり、新型コロナウィルスは「過食病」の一種といっても過言ではない。』

テレビは、グルメの番組が花盛り。グルメ教徒をたくさん作って、病人へと導いているように思えてなりません・・・・私だけの偏見でしょうか?

石原結實先生のYouTube

石原結實医師のYouTubeは、本当に面白いので、YouTubeをご覧になっておられる方にはお勧めです。石原結實と検索するとすぐに見れます。娘さんの石原新奈医師も、出ておられるので楽しい!

「体重の40%は、筋肉なのね。その中で70%が下半身、だから28%が下半身になるわけ。そこに毛細血管が集まって、血液が貯蔵されてるのよ。それが、年とって下半身を鍛えてなければ、お尻がペッタンコになるでしょ?!アレどうしてかな?乾燥剤でも食べてるんじゃないの?シリカゲル(尻欠げる)なんちゃって!ワッハハハ!」

こんな感じのオヤジギャグありです!

梅干しばあさん

以前、痛みに関して石原医学大全から引用しましたが、もう一度なぜ痛みが生じるのか記載します。

『大半の痛みは冷えと水が原因だ。血流を良くして温めるため患部の細胞より分泌される「プロスタグランディン」や「ブラジキニン」が痛みを起こす。よって寒い日、雨に濡れた時、冷房で冷えた時痛みは増悪し、サウナや入浴で温まると軽減する。「体を温めること」「利尿や発汗で余分な水分を捨てること」が痛み対策となる。』

この「プロスタグランディン」や「ブラジキニン」が血行を良くしようと分泌されることで痛みが生じるわけです。昔、おばあさんが梅干しをコメカミに貼っていたのは、「プロスタグランディン」や「ブラジキニン」を梅干しが浸透圧の関係で吸収するからなのだと、理解できました。

昔からの日本人の知恵、もう一度再確認しましょう!

本の貸し出し

思い切って「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す」という森下敬一先生の名著を、5冊購入しました。そして、そのうち4冊を貸し出し可能な本として(1ヶ月以内に返却)、当院に置くこととしました。

森下敬一先生は、血液に関しての研究の第一人者で、国際自然医学会会長、お茶の水クリニックの院長をされて、2019年12月31日91才10ヶ月で、入浴中に亡くなられました。この本の一部を記載します。

『森下自然医学では、ガンという病気は「血液の汚れを原因とする全身病である」と考えます。したがって、現代医学のように外科手術などで患部だけ取り除いても、原因である汚れた血液を放置したままでは治らない、というのが、森下自然医学の考えなのです。』

これで、本の内容を推測してください。また、以下に第一章 風土が違えば病気も異なる の表題を並べます。

食べたものの結果が人間
「風土」と「食生活」
やむを得ず肉食を始めた西洋人
食生活が考え方の違いを生む
人は「風土と食物」の特産品
日米戦争は「食事戦争」?
自然食運動の登場
食を劣化させる農薬、科学薬剤
排毒するための食事療法

興味ある方は、お貸しします!