育てる

65才の人生で、モノや人を育てたことがあるのか?
どうやら、育てるという責任から逃げた生き方をしていた・・・・

何て無責任。

家庭菜園始めて、やっと「育てる」ということが作品を作る過程であると実感出来ました。
例えば、ゴーヤがツルを張ろうとフラフラ揺れている勢いを、助けてあげると・・・いい作品になっているのです。エネルギーが生まれるのです。明日の朝は、また新たな展開をゴーヤが示してくれるはずです。

自然のエネルギーが予期せぬことを提示してくれるはず・・・それと向かい合い楽しむ!
これは、愉快。

何より、食べたら美味しいんですから。ちくわと取れたてのキュウリ、バジル、パセリで酒の肴(さかな)最高でした!(見た目はひどいけど・・・)

ナメクジ

 

夜9時ごろ、患者さんに教えてもらったベーコンに青じそを巻き込んでスターチをかけた揚げ物を作ろうと、畑に行きました。すると、青じその上に大きなナメクジ。思わず手でつかみ取り院内の流しで塩をかけ退治をしたのですが・・・・

あとで、調べてみると私はやってはならない行動を取っていました。ナメクジには広東住血線虫という恐ろしい線虫が寄生していることがあるため、手のつかみ取りは、ご法度(はっと)でした。

広東住血線虫はネズミの肺に寄生し、糞(ふん)などを通してナメクジやカタツムリ、カニ、エビ、カエルに感染。人がこれらの生き物を調理しないで食べたり、野菜と一緒に間違えて食べたりすると、寄生虫に感染しその幼虫が、脳に入り込めば脳膜炎になることもあるそうです。

そういえば、1年半前、オーストラリアの青年がふざけてナメクジを飲み込み、広東住血線虫が原因で昏睡となり命を失ったことを思い出しました。

ナメクジやカタツムリが這(は)ったあとの生野菜を食べることで感染することもあるそうです。

無農薬家庭菜園の場合は、ナメクジ被害が多くなると思います。相手のことをよく知って対応しないと、恐ろしい!っと思いました。

天国と地獄

ダンゴムシパーティーその後のその後

ー天国と地獄ー

ダンゴムシ捕獲作戦の続きです。

ダンゴムシは、コーヒー豆殻(コーヒーを淹れた残りカス)が大好きですが、その汁であるコーヒーをスプレーで撒(ま)くと逃げ回ります。それで、ダンゴムシはコーヒーが好きなのか嫌いなのか、さっぱり分からなくなりました。

そのため100均で深めのタッパーにコーヒー豆殻(コーヒーを淹れた残りカス)を入れ畑に埋め込み、やや深めのタッパーにコーヒー豆(コーヒーを淹れていないので香りが強烈)を入れどうなるか実験をしました。

その前に、昼間深いタッパーに好物のコーヒー豆殻を入れ、ダンゴムシがどのようにタッパーへはいって行くか観察したのですが、高所恐怖症のダンゴムシは怖じけずいて入りません。ところが、夜を経て朝になって深いタッパーをのぞくとダンゴムシが増えていました。これは、推測ですが、ダンゴムシの視力に関係があると思います。ダンゴムシは太陽の位置がわかる程度の視力はありますが、あまり良くありません。多分、好物のコーヒー豆殻の香りに惹かれて真っ暗闇に落とし穴というパターンで捕獲できるものと思います。そのため、小細工する必要はないようです。

それでは、①コーヒー豆殻+深いタッパー②コーヒー豆(香り強烈)+やや深めのタッパーの3日後の結果は・・・・・・天国と地獄(ダンゴムシにとって)でした。

①では、嬉しそうに凄い数のダンゴムシがパーティーをしています。

②では、丸まって死んでいました。

多分、コーヒー豆のカフェインがダンゴムシにとって毒。毒を抜いたコーヒー豆殻は好物ということだと思います。①では大好きなフグ料理を食べている状態②では、毒入りフグ料理を食べ徐々死んでいく状態となっているようです。

しばらく、観察を続けてみます❣️

初きゅうり

2週間ぶりの来院ご夫婦が、自然農薬の本をくださった患者さんです。

このご夫婦は、徹底した無農薬栽培を何十年もしておられます。9時からの診察ですが、畑でこの2週間の展開をみていただきたいので、8時45分に長ぐつを履(は)いて畑仕事をしながらお出迎えしました。私には、この畑がどのようになっているのかよく分かりません。しかし、ご夫婦は一目で何かが分かるようです。

「先生、この畑は通りすがりの人が、見よります・・・本物をやろうとしとるんが、分かるんです。

今度は、どうなっとるんじゃろか?・・・言うて、楽しんどるんです。」

「・・・・・・?」

「化学肥料まいたり、農薬まいたりしているのとは、違うんです・・・きゅうりの葉っぱの色が全然違うんです・・・・ありゃ、きゅうりが出来とるがな。この最初のきゅうり、食べておみなさい。」

「えっ・・・・もう食べてええんですか?」

と、昨日の雨で一気に大きくなったきゅうりを、私が生まれて初めて作ったきゅうりを食べました。しっかりきゅうりの味・・・・歯切れがいいだけでなく、ほんのり甘みがあるのに驚きました。実はこの甘み、ご夫婦を治療している間も、ほんのり口の中にあるのです。

「先生、味が違うでしょう?・・・これは、自分が作ったという思いと、自然の恵みがからまって売っとるもんとは、違うもんになるんです。」

何十年も無農薬に徹して生きておられるお二人、私のやっていることはお見通し。その後も

濃厚な会話が続き、あっという間に30分過ぎてしまいました。次のご予約が2週間後です。それまでに、細かい経過報告書を作ってみようかな・・・・・最高に楽しんでいます❣️

コーヒー豆殻パーティーその後

さてさて、翌朝ダンゴムシのパーティーがどうなっているの・・・って、コーヒー豆殻を入れたやや浅めのタッパーを覗(のぞ)いてみました。すると、パーティー解散状態。半分のダンゴムシは、タッパーで、もう半分は外に出てワイワイしていました。解散モードでワイワイしている輩(やから)をもう一度タッパーにもどして作戦を練り直すことにしました。

タッパーの浅すぎが一番の問題。これが深いものであれば、ダンゴムシが、自由に外へ出ることはなくなります。つまり、ダンゴムシを生け捕りし、ペット化出来るのです。そこで早速、100均に行き、深めのタッパーを買い、ダンゴムシとコーヒー豆殻を入れました。深さ5cmくらいはあるでしょう。畑に5cmくらいの深さの穴を掘り、タッパーを埋め込みました。

もちろん、中のダンゴムシは外にでることはできません・・・・しかし、ここで問題が!

コーヒー豆殻のニオイにつれられてやって来たダンゴムシは、タッパーの深いへりまでは、来るものの、高所恐怖症なのです。オドオドして全く飛び込む気配がありません。このままだと作戦失敗。

そこで、考えました。以前100均で買ったプラスチックの漏斗(じょうご)で滑り台大作戦。夜思いついて、設置したところです。この状態で明日1日置いて、経過観察することにします。

ついでにもう一つ実験しています。100均でやや深めのタッパーを買い、安いコーヒー豆をそのままタッパーに入れ経過観察。これは熱湯を淹(い)れてないので、香りが強いのです。ダンゴムシは、コーヒー豆殻は大好物ですが、コーヒー自体は嫌いなのでどのような反応になるのか・・・

これは、次回報告いたします。ダンゴムシの気持ちになると、色々面白いものが見えてきますね~

コーヒー豆殻パーティー

ダンゴムシは、コーヒー豆が大好きなのが、よ~く分かりました。

コーヒー豆の餌箱に畑中(はたけじゅう)のダンゴムシが集まっているようです。これだけ、コーヒー豆を食べてくれるのなら、新芽を食べないかもしれません。ということは、この畑のペットとして飼うのも一つの案かも・・・・

もともと、ダンゴムシは落ち葉を食べてフンに分解してくれるので、益虫でもあります。もし、コーヒー豆>ナスの茎>落ち葉くらいの関係でコーヒー豆が一番好きなら、ダンゴムシにとっても天国(大好きな食べ物が、お家❣️)だし・・・・今、畑を見てきたのですが、やはり、畑中(はたけじゅう)のダンゴムシが集まってコーヒー豆パーティー🎉で大賑(おおにぎ)わい。そして、畑はひっそりとしています。

こうなると、コーヒー飲むのも飲みがいが出てきます。たくさん豆殻を集め、お腹一杯食べてもらい、ダンゴムシには、コーヒー豆中毒になってもらいましょう(人でも、毎日飲まないとダメな人、コーヒー中毒いますよね)。そして、涼しく快適なお家から一歩も出ないで、いてもらいましょう。このことを、「家庭菜園の師匠」の娘さんに話すと、

「・・・・今見てきた❣️あれ、いいわね~、私もやろうかしら・・・ホントね、あれだったら他の新芽を食べないかも・・・・」

「でしょう?ペットとして飼えるかも・・・・」

「私は、コーヒー豆は、畑にまいていたの・・・今まで」

「それって、良くないみたいですよ、ダンゴムシは、コーヒーが大嫌いなのに、コーヒー豆殻が大好きなので、集まって来るみたいですよ。」

「あらっ!・・・そしたら、私エサまいて畑で飼ってたんだ‼️・・それで、ダンゴムシが多かったんだ。」

「・・・・ですね・・」

少し、とらぬ狸(たぬき)の皮算用的な雰囲気がありますが、ほんのちょっぴり勝算ありです。

それでは、「家庭菜園の師匠」から戴(いただ)いたトマトの苗をこれから植えに行ってきます。

野菜の気持ち

 

 

 

先日、患者さんの奥さんの「家庭菜園師匠」が来院されました・・・というか、畑見学に来られました。この「家庭菜園師匠」は、奥さんのお母様です。畑を見て言いたい事が、たくさんあるそうなのです。実は、この日を私は待っていました。とにかく、何をどうすればいいのか、さっぱり分からない状態が続いていたのです。

「このトウガラシの苗が、ナスが近くて嫌じゃ言うとる。もっとノビノビしたい言うとらい。この苗は、ソロソロ肥料が欲しい言うとるな~・・・・フキは、こんなに日当たりがええとこじゃのうて、ええ。あっちの隅で十分じゃわい。ほっとっても生えてくるけん・・・・ウチじゃ、フキを食べん日がないくらいじゃけん。」

ということで、師匠のいわれる所に、トウガラシとフキを移植。

「ごめんなさいね、色々言うて・・・このトマトの新芽は取ったらええ・・・これも、それから・・・これも・・・」

「こんなに取ってええんですね。」

「キュウリのツルが上に行きたい言うとるじゃろう・・・助けてあげたらええんよ。」

などなど、次から次へと野菜の気持ちを教えてくれます。見る見るうちに庭が元気になっていきました。そして、ついつい弱気の本音を、ぽろり。

「今年は、初めてなんで、あんまり出来んかってもええんです。」

「それは、ウソじゃ!やるからにゃ、ええもんを作らにゃあ!」

目が覚めました。いいもん作ります。師匠の言葉が身にしみたのであります。

そこで、ダンゴムシ。ズッキーニの葉っぱ2枚は、コテンパンにやられました。そこで奥さんから提案がありました。

「ダンゴムシは日中暑い時、涼しいレンガなどの下に隠れるの。私は、草引きした草に水かけて鉢をひっくりかえして置くの・・・・そして4時頃に鉢をひっくり返すと、ダンゴムシがウジャウジャいるので、それをビニール袋に入れて天日干しにするの・・・」

そこで、私も考えました。ダンゴムシはコーヒーが大嫌いなのに、豆殻は大好物。そこで、草引きの草の代わりにコーヒー豆殻を畑に置き、鉢をかぶせてみました。果たしてどうなるのか・・・楽しみです

 

 

食べ残し

緊急事態宣言の全面解除が、報じられました。すると、何の相関関係もないのに、一気に「か🦟」が増えて来始めました。「か🦟」に刺されっぱなしです。それと同時に、少しの間お休みしておられた患者さんからの予約電話が、ちょっとだけ増えてきました。

コロナ禍で、世界中の人々が、生活の見直しを始めています。私自身、家庭菜園を始め、「土作り」を面白がるようになりました。昭和30年代の高度成長に入る一歩手前の頃、じいさんばあちさんが敗戦を経験し、生活の見直しをせざるを得ない混沌とした状況に、ほんの少し似ているかも知れません。

テレワークなどという言葉を、数ヶ月前まで知らなかったのに、今や当たり前に使われ、出勤時間が無駄なのでは・・・と思われる業種も出て来ています。発想の転換をせざるを得ない状況って、エネルギーをもたらすし、エネルギーが必要です。今までの価値観を捨て、新たにつくりあげる時期が到来しているようです。

今まで、納豆と玉ねぎスライスの食べ残しゴミと思っていたのが、これをお風呂で使った水素水をいれたバケツで洗うと、その水が明日の畑の水やりの水となる。そして、いつしか畑の微生物となり、我が身にかえって来ると、思うとちょっと見方が変わったのであります。

最も、「そんなことあったり前よ!」って方が多いのも承知しています。

それにしても、「か🦟」・・・・・かゆいかゆい。

なめくじ退治

高齢の患者さんが、娘さんと共に来院されました。「自然農薬で防ぐ病気と害虫」農文協・古賀綱行 著という本を、娘さんにお渡し治療を始めました。治療の間、娘さん(Aさんと呼ぶことにしましょう)は、黙々と本を読んでおられます。

この本の著者が師事された松田喜一氏は、熊本県にて、明治から昭和にかけて日本の農業発展に貢献し、氏の講演を聞くため毎回数千人長蛇の列が、国鉄千丁駅から農場まで数キロに渡って続いたそうです。1949年には、昭和天皇巡幸、1951年高松宮宣仁親王視察、1952年三笠宮崇仁親王視察。1966年勲四等瑞宝賞を戴いている偉人です。その偉人から学んだ古賀先生のこの本、イラストが可愛く、難しい言葉もないのですが、ご自身の体験から創られた専門書です。少しずつ試してみようと思います。

熱心に本を読んでいるAさんに、恐る恐る質問してみました。

「・・・・あのう、ズッキーニなんですけど、新芽が出てきたのを、全て取ってしまっているんですけど・・・大丈夫でしょうか?」

「大丈夫ですよ。最初のうちは、茎をしっかり作った方がいいですよ・・・なめくじが、悪さをするので、この本に書いてあるように、飲み残したビールを使って退治するといいですよ!」

「そういえば、穴のあいた葉っぱに、なめくじの通ったテカテカ道があります。」

「ペットボトルを切った器にビールとお塩をいれると・・・ほらっ、なめくじが寄ってきて、落ちると死んでしまうでしょ!・・・これ、効きますよ・・・・この本では、うどん粉か、そば粉をいれておくと、なめくじが溺れるって書いてますけど。」

「なるほど、やってみます!」

という事でこれからビールを飲んで、ちょっと残します❣️

もったいない

 

普段フェイスブックの文章は、部屋の中で書いているのですが、今日は外で書いています。午後6時ですが、寒くも暑くもなく本当に過ごしやすい時期になってきました。ツバメの巣の近くなので、毛づくろいをしているツバメの夫婦が、見えます。

昨日、患者さんから戴(いただ)いた竹15本で、ゴーヤとハヤトウリの弦巻(つるまき)用竹柵を、作っています。途中で疲れてしまったので、終了。17:00からの患者さんを治療すると、すっかり元気をもらったようです。外で文章を書いているうちに、竹柵を仕上げたくなり、作業をはじめていました。こんな作業は、本当に楽しいものです・・・・いつの間にか、すっかり暗くなってしまいました。

今日も患者さんの奥様から新しい畑情報が入ってきました。奥様のお母さんが、畑作りを長年やっておられます。その為、畑の土には微生物、ミミズがたくさんいる為、生ゴミを直接畑に返すだけで、2~3日すると分解されてしまうそうです。畑がコンポースタ状態みたいです。そんな畑にするために、たとえば納豆を食べた後の器は、バケツでしっかり洗いしばらく放置していると、納豆菌が増殖。この水を畑に戻すのだそうです。ヨーグルトも同じ処理をするそうです。

また、玉ねぎやニンニクの皮をバケツの水に浸け、放置したあと畑にかえすと、虫予防になるそうです。この調子だと、捨てるものなどなくなりそうです。両親が働いていたので、子供のころの思い出は、ばあさんがよく出てきます。そして、「もったいない」が口ぐせでその口調、映像が鮮(あざ)やかによみがえってきます。

「ばあちゃんが、言よった通りじゃわい・・・ボクも、やってみよわい・・・ありがとうばあちゃん。」