のボール野球

清々しい風と時折の暑い日差しの中で、愛媛県立内子高校の創立100周年の記念事業として、内子高校野球部OB(尚武倶楽部)と松山東高校野球部OB(明教倶楽部)の「の・ボール野球」対抗試合が内子高校グラウンドで行われました。これは、私の高校時代の監督稲見達彦氏によって、正岡子規が松山中学(現松山東高校)に伝えた当時の野球を再現したのもです。バットもグラブもユニフォームもルールも当時のままです。

ルール:投手は、ソフトボールのように下手投げ。打者は、「ハイボール、フェアボール、ローボール」のうち1つを要求し、要求通りのボールがストライク。5ボール(要求以外の球道が5つ)で1塁に行けます。

フライは、直接取っても、ワンバウンドで取ってもアウト。ソフトボールのように離塁禁止(投手がボールを投げてから離塁できます)。

これだと、老若男女楽しく出来ます。これは、やっても、見ても、負けても、勝っても楽しいです。

ベース間は、通常の距離ですから、60才代には遠い、長い、つらいのです。足がからんで前に進まないのです・・・・見ていて滑稽(こっけい)だと思います・・・・笑いを誘うのです。

これは、全国に普及すべき愛らしいスポーツです。

今年は、徳島県立脇町高校との定期戦がコロナ禍のため中止となったのが残念です。来年に向けて、バッテイングを改良しないとダメです!来年の目標は、「打点を上げる」にします。

トコトコトコトコトコトコ

膝診をせざるを得なくなった90才代のBさん。相変わらず首診(内臓の状態把握)では、全く圧痛点が見当たらず頭を抱えていました。そこで、前回から足首を首とみなして圧痛点を探ろうとしています。Bさん、足首にはたくさん圧痛点があります。ここを診断点として、側頭部の治療点に置鍼をして、診断点の圧痛がなくなればBさんのように、上腕診、首診に全く反応しない人には、対応出来ることになります。

まだまだ、膝診ほど明確なポイントは分かりませんが、足首にあった3ヶ所の圧痛点は、Bさんの側頭部に置鍼して消滅しました。

足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診):左→左側から治療します。

膝診(膝窩横紋周辺の触診)

左:胸椎(1)、腰椎(0)、大脳(1)、小脳(0)

右:なし

足首:圧痛点3ヶ所→左側頭部、腎、脾、肝の治療点で圧痛点消滅。

以上の治療後、ゆっくり40分ほどベッドで休憩してもらい、5本の鍼を抜きました。いつものように、ゆっくりと歩いて(娘さんの介助付き)トイレに行かれました。しばらくして、トイレのドアが開いて振り向いたところ、予期せぬことが起こりました。

「トコトコトコトコトコトコ」

「あれっ!?・・・・早い❣️」

普段はゆっくり歩いているBさんが、小走りのように歩いて玄関まで行ったのです。私は思わず叫び目から涙が出そうになりました。

「ね、ね、先生言った通りでしょう。動きがシャープになったでしょう‼️」

高齢の方には、脚、足首の治療が大事だと思い知りました。

肩が痛い

「肩が、痛うて痛うて腕があがらんのじゃけど・・・・・治るんじゃろか?」

と、いきなりの電話がありました。60才代の男性患者Cさんは、左官屋さんです。右肩が上がらないと商売になりません。死活問題になってしまいます。そのため、2日前にはブロック注射をしたのですが、再び痛み始めました。

「原因は、分かっとるんじゃ・・・・一日中、天井の壁を塗りよったけん・・・無理しすぎた。」

「ここは、顔にハリ刺すゆうて聞いたんじゃけど・・・」

「顔じゃないです、頭です。」

「ほうですか・・・・痛い?」

「痛いですよ。」

Cさんは、知人からの又聞きで来られたようで、半信半疑です。簡単な説明をして、早速治療することにしました。Cさんは肩が痛いのですが、合谷診と上腕診は、共に下肢で行います。

合谷診(足の第一中足骨と第二中足骨の間の触診):左→左側から始めます

膝診(膝ウラ周辺の触診)
左:胸椎(1)、腰椎(1)、脳幹(0)、大脳(1)
右:胸椎、腰椎←共に置鍼せず

左:腎(1)、肝(1)、大腸(0)、胃(0)、脾(0)、小腸(0)
右:膀胱、脾、小腸←共に置鍼せず

最も痛い診断点から置鍼すると、置鍼する数が少なくなっていきます。(0)は、置鍼しなくても圧痛点がなくなった診断点です。

「これで、肩の調子はいかがですか?」

「・・・・・あれ?上がる!・・・・どして?・・・・・肩の前側が痛いだけじゃ!」

「そしたら・・・これから、肩を狙(ねら)いますね。」

オデコの正中線から2cm左の生え際に1本置鍼。

「これでどうですか?」

「・・・・痛ない!」

ということで、治療を終え、30分ほどゆっくりしていただき、抜鍼して終了。3日後に来院の予約をして帰られました。

録画撮り

本日14時から、youtube用の録画撮りをしました。今回は、膝ウラのコリを自分で取る方法。4分44秒のゾロ目で撮り終えました。先週の2本撮りと合わせて3本を明日、8時45分から見れるように設定しました。早速、明日9時からの患者さんに、お知らせしようと思います。

まあ〜、ボチボチ無理せず作っていきます。今日は、ここまで。

https://www.youtube.com/channel/UCAwvpnfBuOxIODM-s0_iUYQ?view_as=subscriber

youtube

明後日から、youtube で操体法と山元式新頭鍼療法(YNSA)を融合した操法を、患者さんの「処方箋」として流します。そのため、今日の患者さんには、独りで出来る操法を指導しています。特に膝診(膝周辺の触診)をした後、その圧痛点を無くす動きの操法が比較的簡単にできるので、オススメです。

操体法の説明も必要だと思います。治療以外の時間を使ってyoutubeを通して理解していただくのは、非常に合理的だと思います。また、コロナ禍のため、移動ができないご時世。特に私は毎月京都出張をしていたのが、出来なくなり京都の方々には、ご迷惑をおかけしていました。

youtube で少しでも、お役に立てれば幸いです。

どのようにyoutubeが展開していくのか・・・・やってみないと、わからないのですが、操体法を中心に進めていくと思います。明日、撮影、編集してgo!

ということになります。興味ある方は、ご覧ください。

膝診で行く

上腕診(肘内側横紋周辺の触診)から膝診(膝内側横紋周辺の触診)に完全移行するに至ったのは、90才代のBさん存在です。とにかく、上腕診、首診で全く圧痛点が見つけられず・・・・・悶々としていたのです・・・・申し訳ない気持ちでした。ところが、膝診で圧痛点を見つけることが出来たのです。そこで、娘さんにBさんの様子を伺いました。

「先生、父の動きが素早くなってきました。やはり、足がしっかりしてきたんだと思います。」

この言葉に勇気づけられました。これからも膝診でやれると感じたのです。

昨日の診断結果を下記に記します。

足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診)では、左足に圧痛点がありました・・・左側から施術します。

膝診(膝内側横紋周辺の触診)

左:頸椎(0)、胸椎(0)、腰椎(0)、脳幹(0)、大脳(1)、小脳(0)

右:なし

首診

左:腎(1)、肝(1)、脾(1)

右:なし

後頭部と側頭部の治療点に4本置鍼して終了。あとは、ゆっくりベッドで30分休んでいただきました。次回の治療が楽しみです。

肋間神経痛

週1回通院の女性患者さんのご主人が初めて来院されました。60才代の男性患者Bさんとお呼びします。Bさんは、腎臓は1個しかなく、くも膜下出血の手術もしており様々な薬を飲んでいます。その薬害のためか、全身の皮膚がただれています。Bさんは、鍼が嫌いで、奥様の当院受診の勧めも全く無視されていました。ところが、一昨日左脇腹に激痛が走り、病院では肋間神経痛と診断され、初めて来院する覚悟ができたようです。又、62才のときには、腰部椎間板ヘルニアとも診断されました。そこで、山元式新頭鍼療法(YNSA)の私の師匠である加藤直哉先生の著書「山元式新頭鍼療法の実践」の一部をBさんに読んであげました。

椎間板ヘルニアとは、「椎間板の軟骨が破れて、ゼリー状の髄核により神経が機械的に圧迫することで起こる痛み」というのがこれまでの説明でした。しかし近年は髄核そのものに、神経の炎症を起こす作用があることがわかってきました。ヘルニアの痛みは単なる圧迫によるものではなく、炎症によって起こるものと考えられるようになっています。そのため、神経の炎症が収まればヘルニアがあっても痛みは治まります。機械的な圧迫と言う要因を完全に否定するものではありませんが、「神経の圧迫だけで痛むのではない」と言うのが正しい理解です。また、炎症の痛みも、免疫細胞の1つ「マクロファージ」が炎症を感知して、その原因であるヘルニアを食べてくれることで改善します。そのため自然に消えていくヘルニアがたくさんあることがわかってきました。椎間板ヘルニアの90%の患者さんは、自然治癒が期待できます。

さて、最近では上腕診(肘内側横紋周辺の触診)の代わりに膝診(膝内側横紋周辺の触診)をしていますが、こちらの方が、私にとっては分かりやすいです。そのため、合谷診も太衝(たいしょう)=足の第一中足骨、第二中足骨の間の触診をします。

Bさんは、足の合谷診を含め、全て左に痛みがあります。

合谷診:左

膝診:左、頸椎(0)、胸椎(1)、腰椎(0)、脳幹(0)、大脳(0)、小脳(0)

Bさんは、肋間神経痛なので、やはり胸椎診断点の第4胸椎、第9胸椎辺りに圧痛点があり、特に第4胸椎の診断点が最も痛いようです。そこで、左眉の上に1本置鍼。

「はい・・・・これで、脇の下の痛みは、どうですか?」

「・・・・・・あれ?・・・・痛くない・・・・不思議ですね?」

「この1本で、治療終了・・・・ですが、内臓の状態とかも診ますね。」

その前に、左膝の触診をしても圧痛点が見当たりませんでした。この1本で膝全体がゆるんだことになります。次に首診の診断点で最も痛い腎と、2番目に痛い心の治療点に置鍼。

首診

左:腎(1)、心(1)

右:膀胱(0)、肝(0)、胆(0)、心包(0)、脾(0)

すると、右の診断点が全て緩みました。これで終了すればいいのですが、後頭部にある胸椎の治療点にもう1本置鍼して終了(何で置鍼したのか・・・・理由を忘れてしまいました)。

もう少し記録を丁寧にしましょう!

奥座敷と龍

東温市川内公民館大ホールで、「松山藩の奥座敷・河之内~眠れる龍が再び起きあがる!~」

という講演がありました。地方の宝を見直し、未来に生かすという非常にポジティブなもので、奥座敷と龍を河之内のキャッチフレーズにしたのは、見事でした。

講師は、惣河内神社宮司の佐伯敦氏。

誰も、河之内(私が生まれ育った地区)を松山の奥座敷と言ってませんでした。また、龍との関係を明確に5柱(5の龍)として発表したのも見事(河之内には、5つの龍がある)。これを軸に河之内を見つめ直し、世に知らせる。私も出来る限り手伝います。講演の冒頭に、祖父佐伯惟揚(これあき)の

「河之内景勝保存に就き村当局への要望書」を読み上げたのは、祖父に可愛がられた私にとって、胸を打ちました。その一部を紹介します。

「河之内は独り自然美を持って誇るに止まらずその中に古文化財を黙綴し和名の文人墨客の曽遊の事実があり地理歴史的の両面より検討するも一僻寒村として世にも稀なる景勝の地といはねばなりません。(中略)さらに昭和廿四年本県宇和島出身の俳人松根東洋城(明治廿八年日本芸術会員当選)は村内に渋柿同人分布ある関係上河之内に一畳庵を営み二年に亘り実に十五ヶ月滞在且暮河之内の景趣を賞味美し幾多の句や文を残して行った子規、漱石、東洋城いづれも我国俳壇の第一人者であれば河之内はまさに文人墨客曽遊の豪華版の地であります。」

正岡子規、夏目漱石、松根東洋城がこの片田舎に関係し、句を残しておられます。漱石に於いては、地元の滝に関して50句残しており、これらを句碑として滝の道中に設置する案には感銘しました。コロナ禍後、世の中は変わります。河之内がその先駆けになります。

没になった絵

明日(9月26日)、「松山藩の奥座敷・河之内~眠れる龍が再び起き上がる!~」という講演が、東温市川内公民館であります。佐伯敦宮司(私の弟)が行うのですが、元高校教師ですので、人前でのスピーチは、慣れたものだと思います。前回でも少し説明したのですが、「豫洲久米郡名越邑金比羅寺来由記」という漢文の資料出てきて、それを解読して河之内にある金比羅寺の新たな由来が、見つかったのです。河之内というのは、私が生まれ育った地区です。

その由来を、弟が噛み砕(くだ)いた文にし、私が絵を描いて紙芝居にしたのです。ですから、スピーチのどこかで、紙芝居があります。ただ、私は絵を提供しただけで、どの様に演出するかは、分かりません。幸い、明日は午後からヒマなので、私も参加するつもりです。自分の絵を見るのはチョット恥ずかしいのですが・・・・・見ている人の反応にも興味があるので・・・・チョット、ドキドキします。

明日のフェイスブックでは、その様子をお届けします!

下記は東温市のホームページからの引用です。

それから、リアル過ぎて没になった絵を載せます。

東温史談会

新型コロナウイルス感染症予防のため、中止しておりましたが、令和二年度最初の郷土史講座を次のとおり開催します。

なお、今回は、会場の人数制限(80名)の関係で、予約が必要となっております。参加を希望される方は、東温市立歴史民俗資料館(電話089ー964ー0701)まで、ご連絡ください。

 

日時:令和2年9月26日(土)

午後1時30分から午後3時まで

場所:東温市川内公民館 1階 大ホール

惣河内神社の佐伯敦宮司が、「松山藩の奥座敷・河之内~眠れる龍が再び起き上がる!~」と題して講演されます。ぜひお越しください。

Iソマトトープ

3日前に右足首外側の捻挫(ねんざ)で来院された高校生C君。本日は、予約日でしたが、痛みがないのでキャンセルとなりました。若い人は治りが早いようです。それにしても、山元先生の見つけられたIソマトトープ(小さな人型の投影)の凄さに、ただただ平伏すばかりです。Iソマトトープは、カラダに歪(ひず)みが生じた時、側頭部にリアルな形状で浮き上がる人型です。

この事実を、山元式新頭鍼療法(YNSA)を習い始めたたころは、「へ~そうなんだ・・・本当かな?」くらいの軽い感じで受け止めていました。それが、治療を重ねるうちに「真実」であると確信するようになりました。捻挫(ねんざ)を側頭部の置鍼で治せないのは、治療点に上手く置鍼出来ていないからであると思うことです。

山元式新頭鍼療法(YNSA)の素晴らしさは、患者さんとの共同作業であることです。常に患者さんの感覚に委(ゆだ)ね、最も痛い個所を追及し置鍼することにあります。そこには我(が)など全くありません。感覚を通してお互いが分かり合うだけです。こんな素晴らしい治療法に出会えた私は、本当に幸せです。ありがとうございます。