全身の骨は、3年で新しく生まれ変わる

全身の骨は、3年で新しい骨に生まれ変わる

医療関係者なら、「全身の骨は、3年で新しい骨に生まれ変わる」は、常識です。しかし、患者さんにこの事を言うと、「本当ですか⁉️」と、ビックリ顔をされます。

恐竜が発掘されるときは、骨の状態であったり、殺人事件で遺体が白骨化され発見されるので、骨をモノのように考えてしまうのかも知れません。

あるいは、歯は永久歯が抜けるもう二度と生えてこないので、骨=歯と勘違いしてしまうのかも知れません。

ところが、破骨細胞という血液の一種がホルモンの刺激を受けて、古い骨のカルシウムやコラーゲンを溶かします。その後、骨芽細胞が、新しいカルシウムとコラーゲンを塗って骨を強固にしてくれます。

まあ~~、実際に見たこともないので、解体屋さんと左官屋さんの関係として理解だけはしています。

ところが、人工骨を入れてしまうと、もう二度と再生はしません。入れ歯の様なものです。

というか、入れ歯のような感覚で、人工骨にしてしまっているのでしょうか?

骨は、表皮に覆われたカラダという水袋に浮いており、筋膜が骨を支えていると私は解釈しています。この筋膜がよじれ、もつれて骨を引っ張り変形させているのです。ですから、この筋膜をゆるめると、元に戻っていきます。

骨は、簡単に動きますよ~~❣️

何が効いたのかな?

70才後半の男性患者Cさん。

下肢静脈瘤、脊柱管狭窄症。今年2月頃から、歩行がギクシャクし始め、足底が1cmくらいの厚みで痺れています。

約1ヶ月の治療で、痺れはなくなりましたが、2~3日前からの寒さで、足底が痛くなりました。

私としては、痛みが素直に出ているので、少し安心しています。天城流では、足底の痛みを、ふくらはぎ内側の筋膜剥がしで治療します。ところがCさん、ふくらはぎ内側に痛みが余りありません。

『そしたら、積み木療法でやってみるか!』

Cさんは、どんな姿勢でも、動いていても足底に痛みを感じます。仰向きになってもらい、両膝を立てて、ゆっくり左右に倒してもらいます。その際、クスノキの輪切りに痛い足底を乗せ、ゆっくり倒してもらいます。あまり痛みを感じないそうです。

『アレ?もう効いているの?いや、そんな事はない!』

今度は、イボイボだらけの瘤クスノキ(通称:ゴジラ)に足底を乗せます。

「小指が痛い。」とCさん。

「そしたら、別のクスノキ置きますね~~」

「あっ、それは大丈夫です~~」

手が縮んでいるように見えたので、クスノキの木っ端を軽く握ってもらい、ベットの外に腕を投げ出してもらいます。

再び、イボイボのゴジラを足底に敷いてみました。

「小指の根元だけが痛い!」

「そしたら、足の根元の甲の部分にお灸しましょう。」という事で、お灸をする事5分。

「もう痛くないです~」

「そしたら、ベットを下ろしますね~・・・・じゃ~~ユックリ降りて、歩いてみてください。」

「痛くない!?」

さて、何がいつどこで効いたのでしょう?あまりよく分からないまま、治療終了。

カンフル剤って、樟脳剤⁉️

カンフル剤って、樟脳剤⁉️

階段を降りる時、膝が痛いという50才代の女性Cさん。

鋭い感覚とおおらかさを合わせ持った素敵な方です。

仰向けになったまま、手のひらにクスノキの瘤(こぶ)を置き、施術中は触れていただきます。途中からは、足底にも。

「アレ?、私こういう施術うけてる時、いつもは目をつむっているのに、ここでは、何か見てる・・・・ガイコツ・・・かわいい❤️」

「・・・あの~、以前、ある患者さんに、『先生、開業する時は、天井が飽きないようにしてよ!患者は、天井ばっかり見てるんだから。』って、言われたんですよ・・・それで、大工さんに、節の多い杉板を天井にお願いしたんですよ。」

「なるほど・・・」

などと言いながら、施術終了。

「先生、手のひら、汗かいてる❣️私、普段汗かかなタイプなのに・・・足のウラも汗❣️」

「そうでしょ!私も、これに触れ続けてたら、手のひらが熱くなるんですよ❣️」

という訳で、改めてクスノキについて調べてみました。

クスノキのの樹皮を除いた材を樟木(しょうぼく、Camphorae Lignum)と呼び、中国の民間では1日5~10グラムを煎じて、胃痛、脚気による関節痛、痛風に用いている。

日本では主としてカンフル(樟脳、Camphora , (英)camphor )の原料にする。

私が使っている積み木も、樹皮を取った樟木(しょうぼく )です。つまり、この積み木を煎じると、胃痛、関節痛、痛風に効くことになります。

カンフル=樟脳なので、カンフル剤とは、樟脳剤のことなのです❣️

カンフルは局所刺激作用があり、軟膏に配合されて神経痛、打撲、しもやけその他の皮膚病によく使われ、また強い強心作用を示し、注射剤の形で呼吸、血管、心臓の興奮薬として心臓衰弱などに用いた。

とあります。

触れていて、熱を感じたのは、このカンフル(樟脳)の作用だったのです。そうすると、Cさんが、仰向けになっても目をつむらなかったのは、杉板の節だらけの天井が面白いと感じたのではなく、カンフル(樟脳)のせいだったようです。

クスノキとは、クスリの木が由来という説もあり、四国ではクスノキの御神木が、数多くあるのも、うなずけます。ましてや、傷を負って出来たクスノキの瘤(こぶ)は、パワーが充満しています。

面白いですね~~もっと、展開出来そうです~

足の冷え

足の冷え

この10日間くらいで、急に冬到来。

ほとんどの患者さんの足底は、冷えています。体調を崩している方もいらっしゃいます。

木火土金水の五行で冬=水。

陰陽で、カラダを見ると、足底は陰。しかも、腎経(五行の水)の始まりが足底にある湧泉(ゆうせん)というツボからです。

解剖学的に考えると、足底には、薄ぺらい屈筋がスルメの様にこびりついていますが、ふくらはぎ、太ももの様にタップリ血液をため込んでいません。そのため、冷えやすいのです。

どう考えても、冬は足底が冷えます。

そのため、ここ10日間、足へのお灸の割合が増えています。この時、足底をクスノキの瘤(こぶ)に置くと、効果があるようです。

五行で考えると、火(お灸)の親は、 木(クスノキの瘤)なので、相性が非常にいいのです。

木を擦(こす)り続けると、火が生じます。ですから、火の親は木となるのです。

まあ~、屁理屈かも知れませんが、そんな事を感じながら施術しています。

写真は、お灸をした後の様子。

60才代男性の積み木療法続報

60才代のアクティブな男性の積み木療法続報

先日、鹿島(かしま)という1周1・5 km、中央部には100mほどの山がある島に行き、てっぺんまで登ったAさん。

太ももの外側がお疲れだそうです。仰向けになってもらい、腹診。

脾経、肝経、腎経が張っています。これら3つのツボの流れは、全て足にあり、親指付近から流れ始めます。

そこで、クスノキの瘤(こぶ)が足底に触れる様に置き、足の甲をタオルの上から、ユックリ押す事にしました。

「先生、気持ちいい~~、天国じゃ、天使に会うた❗️」

施術者を乗せることの上手なAさん。単純な私はすっかりいい気になり、指圧のサービス。

それに合わせて、Aさんは、流れるように喋ります。

「ペラペラペラ・・・」例の如く、実況中継。

しかし、今回は、私が手技をしている関係で、それらの言葉を書き写すことが出来ません。耳から筒抜けです。情け無い。

Aさんに横向きになってもらい、張りのある太ももの下にゴジラの足様積み木(通称:ゴジ足)

を置き、太ももの上の部分をゴジラ積み木(通称:ゴジラ)で軽く叩きます。

「先生、サンドウィッチじゃ、効く~~」

その後は、「ペラペラペラ」耳から筒抜け、で治療終了。

「先生、今日はワイン飲んだようじゃ。」

ニコニコ顔で帰るAさん。しばらくして、Aさんから電話がありました。

「先生、近くに飯岡神社⛩があるから、行ったらええ。御神木が大きなクスノキで、パワースポットになっとる。」

行ってみると、総代さんがしめ縄作りをしており、お話を伺っているうちに、クスノキを譲って頂くことになりました。この近くにある清水八幡神社でも、大きなクスノキがあり、頂けることになりました。

クスノキコレクターの始まり、始まり❣️

木霊療法と、呼ばれた積み木(その7)

40年前、木霊療法と呼ばれた積み木(その7)

病院では、小さな机とイスを二階の踊り場に置き仕事場としました。机には、「操体法写真解説集」が置いてあるだけ。

早速、写真集を開いて勉強するも・・・よく分かりません・・・写真が多いのは、いいのですが、文字が小さくて読む気力が湧いてこない・・・でも、写真のモデルさんが可愛いい・・・身体運動の法則だけは、何とか・・・・そんな時、大学時代の親友の言葉が、浮かんできました。

「佐伯、あのよ~水曜日の夜、体操やってるから来ねえ?」

I氏(パリに拠点を置く山海塾のメンバーで、ソロの即興舞踊家)からの誘いの声。あれは、1983年大学院に籍を入れてブラブラしていた頃のことでした。

当時の筑波大学は、新治郡桜村というド田舎にポツンと、校舎と宿舎があるだけ。アルバイトは、新聞配達か、コメ担ぎ。

I氏は、東京の最新情報を、いち早く我々田舎者に伝えてくれました。

野口体操(野口三千三氏考案のカラダを水袋と想定した体操)、石井満隆氏から学んだ太極拳。これらの勉強会は、1~2年続いたように思います。文化的なものに飢えている田舎者の吸収力はかなりのものでした。

つまりは、操体法という素晴らしいものがあるらしいが、所詮、「絵に描いた餅」。

とりあえず、野口体操と太極拳だけは、教える事が出来そうだという、結論に達しました。

(つづく)

木霊療法、と呼ばれた積み木(その6)

40年前、木霊療法と呼ばれた積み木(その6)

本屋で何気なく手にした「からだの設計にミスはない」そのタイトルと、表紙の絵がとても気になり、そして、冒頭には、「日本は宝島」とあり、ピーンときました。

「私の治療法をね、橋本式だとか、私が開発したものだとか皆さんよくおっしゃいますが、これね、私が自分で発明したことなんか、なんにもありゃしない。全部、民間から頂戴したものです。」

これを読んだとき、正直な人だ!と益々興味深々。そして、

「日本にはまだいくらでも宝があるんだけれども、みんなそれを拾ってみがかないから、まるで宝のもちぐされだよって。」

当時、ニューヨークから帰って、日本の良さを感じており、神道の家に生れた自分を改めて考えるキッカケとなりました。

私が育った神社には、御神木があり砂利道の参道があり、小川が流れ、背景には鎮守の杜。

まさしく、癒しの場だったのです。ここまで書いて、改めて神社がもつ医療的な要素を考えています。

おっとと、話が外れてしまいました。とにかく、この「からだの設計にミスはない」との出会いで、操体法にのめり込む事となります。そして、次に買った本が「操体法写真解説集」。

この写真集を参考にしながら、独学で操体法を勉強し始めました。    (つづく)

御神木ウラジロガシの樹洞(ほら)エネルギー

御神木・ウラジロガシの樹洞(うろ)エネルギー

私が小学校5年生までは、茅葺きの社務所(我が家は、神社のため)で生活していました。

物心ついた頃は、確か7~8人の三世代家族で、ラジオを聴きながら夕食をしていました。

台所は土間で中央部には、おくどさん。山水を引いた流しと、その横には井戸がありました。

風呂は五右衛門風呂。下駄履きのまま、はだかで外に出て薪を一本焚(く)べてから、飛び込みます。

かなり、ワイルドな生活です。そのころ最高の遊びが、「ウラジロガシ探検」。

樹齢数百年のカシの樹には大きな樹洞(うろ)があり、樹のてっぺんまで上れます。

友達数人と、ワクワクしながら何度も何度も上るのです。

この時の原体験が、今に続いているようです。クスノキのイボイボ、樹洞(うろ)に触れると、あの当時の感触がよみがえってきます。そして、どこかで安心しているようです。

御神木のウラジロガシから頂いたエネルギーを、患者さんに治療を通してお返しいたいと思います。

ゴジラの快進撃

身長180cm以上、体重80kg以上の50才代の男性Aさん。

右手首と左の踵(かかと)それに、腰痛。

どこから始めよう?

そうです、いつもの様に腹診から始めます。

おへその周りを軽く押して、「一番痛いところの経絡の要穴(大切なツボ)に鍼」が定番なのですが、今回は、ゴジラとゴジラ足(クスノキのイボイボ積み木)を、ベットに置き、その上にAさんのふくらはぎ。

「チョット痛いけど、効いてる感じです~~」

『うん~~、これは、効いたかも?』と、内心ニヤリ。

硬かったお腹を押してみました。

「アレッ、柔らかい!不思議‼️」

思わずAさんが叫びました。私もこれには、ビックリ‼️

ついでに、足を揺すってみました。

「効きますね~~」

これに気を良くした私は、引き出しにしまっている「ゴジラ様チョット大きい積み木」を次々出してベットは、ゴジラだらけ。お腹の上には、ゴジラの2段重ね。

「重くないですか?」

「ぜんぜん大丈夫です、効いてます。」

これを機に、Aさんの体重をお借りして、効きそうな箇所にゴジラ大作戦。

「効く~~」

揺すったり、押したりもう何でもあり。

その結果、Aさん、

「クスノキは効きますね~~」

ニコニコ顔で帰られました*\(^o^)/*

積み木療法続報の続報

操体法の創始者、橋本敬三先生は、夏でも火鉢に鉄瓶を置き、お湯を沸かしておられたそうです。今年8月に仙台で行われた今昭宏先生、丸住和夫先生の懐古談でもよく話題となっていました。

火鉢には、木火土金水全てが存在し、宇宙の相似形が現れている・・・などと書くと、大げさですが・・・

確かに、木=炭、火=火、土=灰、金=鉄瓶、水=お湯があり、空間の中心となり、人々を引きつけるパワーを感じます。

それでは、治療手段に木火土金水を使うことは、可能でしょうか?

今回、クスノキによる積み木療法を行う事で、この五行(木火土金水)が揃いました。

木=クスノキ

火=お灸

土=アメジスト(紫水晶)のマット

金=鍼(はり)

水=氷水

最近の治療は、これらを併用し効果をあげています。