乗馬を考える

60才代の男性患者Bさん、脊柱管狭窄と言われ歩行時に腰痛を感じ、手すりを伝って歩くのが精一杯の時もあったそうです。そこで、座ったまま移動出来る馬術を、1年前から始めました。すると、あっという間に腰痛が治ったそうです。これは一体どういうことなのでしょうか?私は、患者さんに

「カラダは60~70%水です。そして、骨は皮膚に覆(おお)われた水袋に浮いています。この骨を支えているのが筋肉です。その筋肉の周りに筋膜があり筋肉の中には、細いソーセージの様な筋肉があって、その周りも筋膜が覆っています。その筋肉にも、もっと小さな筋肉が束になってあり、筋膜が覆っています。ちょうど、このヘチマタワシの様なのが筋膜です。」

と言って、トンスケ(骨の模型)にくっつけたヘチマタワシを見てもらいます。そして、

「内臓もこの筋膜に覆われていて、筋肉や骨とも繋がっているのです。この筋膜ですが、東洋医学の三焦(さんしょう)という見えない臓器に当たると考えられます。また、この筋膜はコラーゲンで出来ていて、電導体となって微妙な電気を流しています。そして、筋膜の流れが12あり、東洋医学でいう経絡(ツボの流れ)と一致しているのです。ですから、皮膚に鍼を刺すことで、内臓に影響を与えることが出来るんです。そして、もう一度言います、骨も内臓も水に浮いているんです。簡単に動くんです。」

Bさんが乗馬をした時の姿勢を考えてみましょう。下肢(特に両膝)を固定し、馬の動きを上半身に伝え、背骨を揺らします。この揺れに対してカラダは無意識の動きをします。すると、脊柱管狭窄と言われていた背骨もあっという間に元に戻るのです。何故なら、骨は水に浮いているからです。

一回の乗馬、45分で4000円。当院の治療費と同じです・・・乗馬を選んだ方がいいかも?

松山と東京、結構近い

東京から来られた60才代男性のAさん、急にギックリ腰になってしまいました。そして、今日の午前中、飛行機で東京に帰られます。そこで、松山空港まで、車で7~8分のところにある「あじさいの杜鍼灸院」で午前9時から治療を行い、その後、車を使って空港までお送りする事にしました。

ギックリ腰の場合、やや高めのイスの方が座りやすいので、高めのイスにクッション2個置いてお待ちしました。Aさん、雨の中タクシーで来院。歩いておられる様子では、それほど重症ではありません。よくお話を伺うと、19才の時ひどいギックリ腰をしたので、それからは、腰の違和感を感じると、常にAさん流の対処方法を心掛けておられるそうです。今回も、その成果があったようです。

Aさんには、自律神経を整える置鍼と、内臓を整える置鍼を行いました。それだけで、かなり腰痛が軽減。次にマスターキーと呼ばれる後頭部の治療点に1本置鍼、そして、トルコの先生が見つけた側頭部の治療点に2本置鍼。これで、8割腰痛が無くなりました。最後に、足に見つけた治療点に鍼をさし、パイオネックス(皮内鍼)を3個貼って終了。痛みはほぼ無くなりました。Aさんを車に乗せ松山空港に向かう道中、野球の話で盛り上がりました。

「新居浜商業が準優勝した時、村上という細い体型のピッチャーと、続木というごっつい体のキャッチャーがいたでしょう、あのコンビの印象は強烈でした・・・・そして、ノーアウト満塁になった時、村上がゆっくりと天を仰いだんですよ・・・・あれを、今でもよく覚えています。」

「・・・よく覚えておられますね・・・・あのチームは、いつの間にか勝っていったチームで、私も良く覚えています。確か、習志野が優勝したんですよね・・・・・新潟(Aさんの出身地)といえば、日本文理大付属と中京大学付属中京の決勝戦、あれは凄かったですね。」

「あれは、テレビ中継を見ていました。本当にすごかった・・・勝った中京大学付属中京が泣いて、負けた日本文理大学付属が笑っていたんですから!」

などと、話しているうちに松山空港に着きました・・・東京と松山、結構近いんですよ!

明後日、治りそう!

近所の高校野球部の男子患者A君、左大腿部の肉離れの診断で来院2日目です。

「どう?調子は・・・」

「大分いいっす!」

「おう、それは良かった。」

「氷水で冷やしてみたい?」

「・・・・いや、大丈夫です。」

こんな会話をしながら、ボチボチ治療に入っていきます。上腕診と膝診を併用しながら頭に置鍼します。

合谷診(人差し指と親指の間の触診)左側が痛いので左側の置鍼を行います。

上腕診:腰椎(1)、脳幹(1)

膝診:胸椎(1)、大脳(1)、小脳(1)

上記で自律神経を整えました。(  )内は置鍼の数。これから、左大腿部狙いです。

左Iソマトトープの大腿部・・・左耳の上に1本置鍼

トルコの先生が見つけた左側頭部の治療点に2本

次に左足に見つけた治療点に1番細い鍼でツンツンと刺激します。

「これで、どう?」

「・・・・・明後日治る気がします。」

「効いた?・・・良かった!」

後は、左大腿部の痛みのある所と、対応する左上腕二頭筋の圧痛点にパイオネックス(皮内鍼)を貼って、10分間私の指先(中指)を軽く触れる操法をして終了。

「この間来た時の痛みが10としたら、今日来た時の痛みは、どのくらい?」

「5くらいです。」

「そしたら、今はどのくらい?」

「4です(・・・正直!まあ、そんなもんか・・・)」

ということで、また今週来てもらうことにしました。

肉離れの高校生

近所の高校の野球部A君が、病院で「肉離れ」と診断され来院。まず、肉離れとは何か・・・

インターネットから引用します。

『肉離れは俗称で、正式には「筋挫傷(きんざしょう)」といいます。スポーツを行うなかで、急に無理な動作をした場合に発生する筋膜や筋繊維の損傷・断裂を表します。筋肉が裂けたり破れたりすることを筋断裂といいますが、筋断裂のうち範囲が部分的なものを一般的に肉離れと呼びます。

発症すると患部に激痛が走り、それ以上運動を続けられなくなります。ときには筋肉が断裂した瞬間に「プチッ」という音が聞こえることもあるでしょう。また、痛みのある部位をよく観察すると、くぼみや変色が生じている場合も。

肉離れは、筋肉の強い収縮とともに、逆に強く引き伸ばされるような方向の力が加わったときに起こりやすいと考えられています。具体的には、急なダッシュやストップ、ジャンプからの着地などのタイミングで多発します。筋肉疲労の蓄積、加齢、ウォーミングアップの不足などは、肉離れを引き起こす要因となります。日頃からストレッチをするなどして予防を心がけることが大切です。』

A君は、3日前に急なダッシュを行ったため、肉離れになったそうです。こういう時はまず冷やすのが1番です。ベッドでうつむけになってもらい、左大腿部の中央部に、氷水を入れたビニール袋を乗せます。

「A君、気持ちいい?」

「はい、気持ちいいです。」

「気持ち良かったら、いつまで味わってもええけん・・・冷たいだけになったら言うてな。」

と言葉を残すも、いつまで経っても返事がないので、

「まあ、今日はこの辺にしとこう・・・家に帰ってからもやってや。」

という事で、鍼治療をすることになりました。A君は鍼治療を受けるのは初めてです。

「鍼って、痛いっすか?」

「ちょっと、痛いよ・・・じゃけど、治るけん、ちょっと我慢してや。」

A君は①歩く時と、②脚を伸ばした時、③直立した状態から、下を向く時に大腿部裏側が痛みます。見るからに元気そうなA君には、内臓の状態を診る必要がないと判断。また、合谷診(親指と人差し指の間の触診)で左右を調べても反応がないので左右の膝診をすることにしました。

肉離れの個所が左大腿部なので、膝診には反応がありました。

右:腰椎(1)、大脳(1)

左:腰椎(1)、脳幹(1)、大脳(1)

(  )内の数字は置鍼の数です。これで膝周辺が緩みました。歩行時の痛みが無くなりました。

次に、Iソマトトープと呼ばれる側頭部の治療点に1本、マスターキーと呼ばれる後頭部の治療点に1本、トルコの先生が見つけた側頭部の治療点に2本、それぞれ置鍼しました。すると、脚を伸ばしても痛くありません。

次に私が勝手にやっている足の治療点に1番細い鍼を刺し、上下にツンツンと動かします。そして、パイオネックス(皮内鍼)を3個貼って終了としました。4日後にもう一度来てもらい様子を診てみようと思います。

膝診

 

 

「明日、ゴルフがあるけん、腰と首の痛みを取って!・・・・今日は、頭だけに刺してください。」

と、60才代の男性患者Aさんが、来院されると申し込みがありました。そこで、膝診をして足にパイオネックスを貼るパターンではなく、膝診をして、頭に置鍼する治療にしました。よく考えてみると、このパターンはあまりやっていませんでした。私が勝手にやっている膝診(膝周辺の圧痛点を探し、脳と脊柱の状態を診断)から、頭の治療点へ置鍼し膝周辺の圧痛点がなくなる事を確認出来れば、頭鍼療法の診断点として十分活用できると考えられます。

合谷診:右(右側の圧痛点を探ります)

膝診

頸椎:#3#5(2)

胸椎:#2(1)

腰椎:#3、#4、#5(2)

大脳:(1)

( )内は置鍼の数

上記の本数の置鍼で膝の圧痛点は消えました。これで、自律神経が整いました。

首診

腎(0)、肝(0)、胆(1)、心(1)、三焦(消化器)(0)

胆と心の治療点に置鍼すると腎、肝、三焦の圧痛点もなくなり、内臓が整いました。この時点で、Aさんに腰と首の状態を聞くと、

「・・・(腰を)ひねっても・・・痛ない・・・首も大丈夫じゃわい。」

ということで、これで30分置鍼すれば終了なのですが、明日のゴルフでいい成績が出るように、腰に効く個所(足と顔面)にパイオネックスを貼りました。

大谷翔平が負けた・・・

「大谷翔平君・・・・がんばって・・・ああああっっ負けた!」

10:30からの予約の50歳代女性患者Aさんと、予約時間が過ぎてもオールスター前日のホームランダービーを観戦。標高1400mのダービーは息苦しく大変だと思います。明日のオールスターが本番なので、一回戦で敗退の方が良かったと思います。ポジティブ思考の大谷翔平選手のことですから、「体力を温存できた」という思いでいるに違いありません。さて、Aさんの治療です。Aさんは3~4週間に1度、身体のメンテナンスに来院されます。

「ストレスで胃の調子が悪く、首がパンパンに張っています。特に右側です。」
左膝診

頸椎:#3#4#5#6

胸椎:#7#8#9#10#11#12

腰椎:#5#6

大脳:圧痛点あり

上記の圧痛点を左足に12本のパイオネックス(皮内鍼)を貼り圧痛点をなくしました。これで自律神経が整ったことになります。

首診

左:膀胱、肝、胆、心包、心、大腸、三焦(消化器)

右:腎、膀胱、三焦、脾、小腸

上記に圧痛点があるので、左の足に5本パイオネックス(皮内鍼)を貼り首の圧痛点を取りましたが、心だけは圧痛点が取れないので、左側頭部に1本置鍼。これが非常に効き、

「先生、左の側頭部全体に響くように効いてます。」

次に、パンパンに張っている右の首を押圧しながら、足にパイオネックス3本貼っていきますが、中々首の圧痛点が消えません。そこで、右側頭部に4本置鍼。すると、

「右の首はガチガチでつかめなかったのに・・・・ユルユルになってつかめます・・・息もしやすくなりました。」

どうやら、足へパイオネックス(皮内鍼)を貼り、圧痛点が消えなければ、頭に置鍼をする併用治療は効果的なようです。もう少し続けてみようと思います。

脳神経9番と肺

側頭部には、内臓の治療点があり、内臓の診断点は首にあります。そのため、首の圧痛点から内臓のどの個所に問題があるかが分かり、側頭部の治療点を親指の爪で、押圧した状態で首の圧痛点の有無を患者さんから聞き取ります。

 

「◯◯さん・・・・ここ(側頭部)を(爪で)押しますね・・・・どうですか、ここ(首の圧痛点)の痛み?」

「・・・・あっ、痛くないです。」

「分かりました・・・・ということは、ここ(側頭部)に鍼を刺したら、痛み(首の)がなくなるということですよね。」

と、患者さんに実感してもらうようにしています。そして、首の痛みが全て取れた時点で、内臓が整ったことを理解していただきます。内臓の治療点は側頭部以外にも、生え際から頭頂部にかけての正中線から1cmづつ離れた2本の平行線上に12脳神経と内臓を併用した治療点が12点×2=24点あります。この治療点は脳神経にも影響するので、非常に効果的な治療点です。特に脳神経9番は、舌咽神経と肺に関わるため、突然咳き込む患者さんに有効です。先日も、ある女性患者さんが治療中に咳き込み始めたため、脳神経9番の治療点に置鍼しました。それ以降全く咳をしなくなった患者さんは、

「・・・・・あれっ?ホントに咳せんようになった・・・・凄いね~」

と驚き、呆然とされていました。この治療点は喘息(ぜんそく)の患者さんにも効きます。ご夫婦で2週間に1度来院される患者さんの奥様が喘息発作で救急車を呼ぶこともあるので、ご主人に喘息発作を防ぐ治療点をお教えしたところ、

「先生、お陰様で例のツボをおしたら、夜中に出た発作が治(おさま)りましたわい。救急車を呼ばずにすみました。ありがとうございました。」

と言っていただきました。この治療点は覚えておくと便利です。

患者さんの声

 

感覚の鋭い患者さんから学ぶことが沢山あります。30才代の女性患者Bさんは、最も感覚の鋭い患者さんの1人です。足の一部に触れ爪を軽く立てると、

「あっ、今右の首がゆるんだ・・・・・今度は、お腹がスーッとする・・・・・・左の肩甲骨がゆるんだ。」

などと教えてくれます。Bさんには、来院当初から多くのことを教わりました。私が仮説を立て、大脳の治療点であろう個所に爪を立て軽く押すと、

「あっっっ、脳がゆるんだ!」

と大きな声で大脳の治療点であることを教えてくれました。この一言で大脳治療点を確信したのです。今回は側頭部の内臓治療点のに鍼を刺入した時の痛みに消化器系と臓器(消化器系は陽で、臓器は陰)では違いがあることを教えてくれました。

胃、大腸、小腸などの消化器系は、真新しい紙で指を切ったような鋭い痛み。腎、肺、心臓などの臓器は火バチで押したような鈍い痛みだそうです。その感覚を瞬時感じられるBさんに感心すると共に、その治療点を見つけられた山元敏勝先生の感性の凄さに改めて敬服いたします。

これからも、常に患者さんの声をしっかり聴きとる姿勢を持ち続けようと思います。

3日間連続治療

 

40才代の女性患者Aさんが、遠方から来られ3日間連続して治療を受けられました。昨年末くらいから歯が浮くような感覚になり、歯が取れそうな痛みと、歯から苦い物が出るような感覚が生じ、首も痛みが激しくなってきました。歯医者に診てもらっても、

「歯はキレイだし、神経にも問題はなく、歯周病にもなっていません。」

とのことですが、その痛みのため首から上を取ってしまいたい感覚になるそうです。寝ていると緊張して奥歯が擦(す)り切れるため、分厚いマウスピースを作ったのですが、それさえ傷つけてしまうほど、力が入るそうです。様々な治療を受けたのですが、なかなか良くならず。コロナ禍も少し落ち着いたので来院となりました。

初日

左側に緊張があるので、左の膝診と首診を行います。

左頸椎(5)、左胸椎(4)、左腰椎(3)、脳幹(0)、大脳(1)、小脳(1))

(  )内の数字は足に貼ったパイオネックス(皮内鍼)の数。これで自律神経を整えました。次に痛い歯の治療となります。歯の治療点は眉間にあります。予(あらかじ)め6本の置鍼を準備していたのですが・・・・1本1本が刺入しにくく(薄く硬いゴムのような感じ)、Aさんも思わず目から涙が溢(こぼれ)るほどの痛みがあり、また刺入するたび歯に痛みが生じ、5本置鍼が精一杯でした。Aさんにとっては、拷問のようだったと思います。

少し落ち着いて、首診の結果から側頭部の置鍼を行います。

左腎、左膀胱、左肝、左胆、左三焦(消化器)、にそれぞれ1本置鍼すると、左心包(心臓周辺)、左大腸、左小腸診断点の圧痛がなくなりました。今回はこれで終了。置鍼後30分で、歯の痛みがずいぶん軽減したそうです。

2日目

昨夜は食欲が出てきて、よく眠れたそうです。また、何より良かったのは、朝起きて、数ヶ月ぶりに歯の痛みがなかったことです。ただ、午後になって歯の痛みが出てきて昨日の40%ほどの痛みだそうです。昨日同様左側に緊張があるので、左の膝診と首診を行います。

左頸椎(1)、左胸椎(1)、左腰椎(1)、脳幹(0)、大脳(1)、小脳(1))

上記のように左頭部、左顔面の治療点に1本置鍼、脳幹の治療点に置鍼は必要なしでした。これで自律神経が整いました。次に眉間にある歯、口の治療点に6本置鍼。昨日とは違い刺入時の痛みは減っています。しかし、1本1本は、歯に痛みを伴いながら刺入しているようです。

首診の結果から左側頭部に置鍼をします。

左膀胱(2)、左胆(1)、左大腸(2)、左脾(1)これらの置鍼で、左腎、左心、左胃、左小腸の診断点圧痛がなくなる。これで内臓が整いました。最後に頭頂部のKソマトトープ、Jソマトトープ(小さな人型の投影)の口に当たる個所へ、合計4本置鍼し終了。

「歯の痛みが昨日来た時の10%くらいになっています。」

と言葉を残し帰られました。

3日目

「朝起きた時、歯の痛みはありませんでした・・・・でも、めまいがしてよろめきそうでした。今の歯の痛みは、初日が10だとしたら1くらいです。」

ということで早速、左脳神経#8(内耳神経)の治療点(頭頂部)に1本置鍼しました。この治療点はめまいによく効きます。やはり前回同様左側に緊張があるので、左の膝診と首診を行います。

左頸椎(3)、左胸椎(2、置鍼2)、左腰椎(0)、脳幹(0)、大脳(1)、小脳(1)

初日に貼った足のパイオネックス(皮内鍼)は、8割ほど剥(は)がれていたのでパイオネックス(皮内鍼)を貼り、頭に2本置鍼して、自律神経を整えました。次に口、歯治療のため眉間に6本置鍼をしました。相変わらず刺入しにくいのですが、初日ほどではありません。今後は内臓を整えるため、首診の結果から左側頭部に置鍼をします。

左膀胱(1)、左胆(1)、左三焦(1)、左脾(1)の置鍼で、左腎、左心、左大腸、左小腸の診断点圧痛がなくなり治療終了となりました。

後は、世間話をしながら野球の硬式ボールを使った治療法をご紹介しました。近々そのYouTube制作するつもりです。

Aさん、遠いところからお越しいただきありがとうございました。歯痛、頭痛、首痛は顔面の表情筋や咀嚼筋と非常に関係があると実感しました。探求すべき課題をいただきました。ありがとうございます。

追伸:「今朝は、歯の痛みは少ししか出ておらず、効果が出ています。」とAさんから連絡がありました。

パイオネックスって必要?

60才代の男性患者Cさん。右肩が上がりづらいので来院されました。合谷診(親指と人差し指の間の触診)で左側に痛み→左側に偏っているので左半身を治療する→自律神経を整えることになる

左膝診:頸椎診断点(なし)

胸椎診断点(#1、#2、#9、#10、#11)

腰椎診断点(#6)

首診:全て痛みなし

左足の治療点に6個パイオネックスを貼るも胸椎#1だけ圧痛点が残ります。そこで、

「左の眉の上に鍼をしましょう!」

と、足の治療点を諦(あきら)め、山元式新頭鍼療法(YNSA)のE点という胸椎の治療点に1本置鍼。すると、膝の胸椎診断点#1が、ユルユルになりました。そして、オデコの右B点、右C点に置鍼。

「右肩どうですか?」

「・・・・・軽い・・・・左肩より軽くなってる!」

で、終了となりました。後は奥のベッドでゆっくり30分休んでもらいました。

この結果をみると、足のパイオネックス治療って必要あるのか?と疑ってしまいますが、必要だと思っています。パイオネックスに患者さんが指先を置いて、セルフケア出来るからです。患者さんには、そのやり方を説明して実践する様にお勧めしています。自分のカラダは自分で守るのが基本、鍼灸師はあくまでお手伝いしているだけ・・・これだけは、ブレません!