今回は、事務仕事などで、同じ姿勢で坐り続けている方に向けた操体法をご紹介します。私は自営業なので、仕事の合間に横になって、カラダの歪みをとる操法をしていますが、仕事の関係で、全くそういう時間を持つことができない方も多いと思います。
そのような方には、必見の操法だと思います。是非ご覧ください。
今回は、事務仕事などで、同じ姿勢で坐り続けている方に向けた操体法をご紹介します。私は自営業なので、仕事の合間に横になって、カラダの歪みをとる操法をしていますが、仕事の関係で、全くそういう時間を持つことができない方も多いと思います。
そのような方には、必見の操法だと思います。是非ご覧ください。
操体法における身体運動の法則に、重心安定の法則というのがあります。重心を安定にするために「足は親指、手は小指」を使いましょうという教えです。これは、相撲部屋に入門すると最初に習うことです。相撲の稽古(けいこ)で行われるすり足、てっぽう(脇を締めて両手のひらを柱にぶつける動作)は「足は親指、手は小指」を実践する基礎練習です。
この大切な法則を、早くから知って体得しているとあらゆるスポーツ、所作、姿勢に役立ちます。とりあえずYouTubeを通して地道に伝えていこうと思います。今回は、「足は親指」をシンプルに使ったカラダの歪み調整の操法をご紹介します。
母趾球のある第一中足骨頭には2つの種子骨があり、第一末節骨の先端は、鍵(かぎ)状になって、これら3点で細長い2等辺三角形を作っています。この二等辺三角形が、大地を力強く蹴(け)る時に効率の良い働きをするのです。これが「足は親指」と言われる所以(ゆえん)です。
YouTubeでは、その親指母趾球の使い方を詳しく説明していますので、興味ある方は、是非ご覧ください。
新年早々、フェイスブックの書き方を変えていきます。今までは書いた記事を、フェイスブック、インスタグラム、ホームページに同じように貼っていたのですが、もっと効率よくホームページを利用していただけるように、フェイスブックやインスタグラムからホームページに移動するシステムに変更します。最初は、このやり方に慣れないと思いますが(特に私・・・・)少しずつ慣れていくと思います。よろしくお願いいたします。
本日は、新年になって(3日間)2名の患者さんに治療として行ったセルフケアをご紹介します。肩こりは様々な理由があって起こる肩周辺の筋緊張。その時多く人々は、直接肩を叩いたり、揉(も)んだりします・・・・その結果、余計に肩が痛くなった経験をされた方はいませんか?
肩こりで炎症しているのに、強刺激を与えることで、火に油を注ぐ結果を招くことは、結構多いと思います。そんな体験をされた方には、ピッタリのセルフケアです。今回は、以前にも紹介した「寝ながら出来る腰痛改善」と同じコンセプトです。前回は、肩甲骨と骨盤が体幹を通して上肢と下肢の動きの起点となる個所で、この2カ所が筋膜を通して絡(から)んだ筋膜の綱引きをしていることを説明しました。そのため、肩甲骨の絡(から)んだ筋膜を緩めると、必然的に骨盤の絡(から)んだ筋膜が緩んでいきます。このことによって、腰痛が改善されるのです。
今回は、その逆になります。つまり、肩こりの原因となることの多い肩甲骨筋膜の絡(から)みを、骨盤筋膜の緩みで取る事例となります。前回との違いは使った道具、硬式テニスボールです。正直いうと、前回使用したゴルフボールよりやや小さな陶石の方が、やりやすいのです。なぜなら陶石は硬いため、圧痛点をピンポイントで容易に見つけられるからです。今回は弾力のあるテニスボールを使ってセルフケアをしています。そのやり方を是非ともご覧ください。ちょっとだけ、即興アートのような時間が流れています。お楽しみに❣️
今日は、久しぶりにYouTube制作。過去の分析や、今後の方針なども含めての制作となりました。途中で高校の野球部先輩が来られ、撮影現場を見学されました。そのためか、最初は緊張気味でしたが、徐々に慣れてきて普段の状態で出来ました。普段からやっている動作を説明する段になると、やはりスムーズに言葉が出て来ます。普段は無言でやっているのですが(暇な時は、畳に寝っ転がって、カラダと無言の対話をよくしています)、言葉を出して客観的に説明する機会を作ることは、カラダと言葉の融合になり、気付きを提供してくれるような気がしました。
本日は操体法による立ったままでの、骨盤矯正を紹介しました。骨盤矯正という言葉は、やや言葉が一人歩きしているような気がして、あまり好きではありません。ただ、こんな簡単な骨盤矯正があるのか?!と、思っていただけたら嬉しいので、敢えて骨盤矯正というタイトルにしました。
この操法をすると、可動域が増えるのが実感できます。興味ある方は、お試しください。
# 操体法
# YNSA
# 鍼灸
半日間立ち続ける飲食店経営の70才代7女性患者Cさん。コロナ禍にも関わらず、大忙しの日々を過ごされています。今年両膝を人工関節に変える大手術をしました。ちょうどその頃、両手の小指以外がしびれ始めました。それと不眠が気になり来院されました。
週に1回のペースで今回の治療は、8回目になります。Cさんは鍼(はり)が大嫌いにもかかわらず当院を選んでくれました。ところが、やはり鍼の痛みに耐えきれず、今回からは操体法のみの治療となります。最近の私の鍼は、特に痛くなってきたので仕方がないことだと思います。そのかわり効きます。
Cさんの小指以外の指先がしびれるのは正中神経が何らかの形で圧迫されているのだろうと推測します。その証拠に、Cさんの人差し指、中指、薬指は屈曲し小指側にやや傾いていますこれは典型的な猿手だと思います。猿手は、正中神経障害の時になる症状です。そして、その原因は両膝の手術だと考えます。
両膝を人工関節にする手術は、大変な怪我(けが)を両膝が負ったと考えられます。カラダは様々な反応をする生き物で、機械ではありません。車の部品交換とは違います。カラダは内圧が変化したので・・・つまり、両膝周辺の筋膜が猛烈に引っ張り始めため、両肘の筋膜が異常に緊張しカラダ内部で綱引きをしたのだと思います。
今回のCさんベッドに仰向けをしてもらった時の印象。「膝が浮き上がって硬そう」そこで、様々な操法をしてCさんの膝がゆるみました。操法の説明は今回省略。Cさんに関し成果が出た時に操法を紹介します(現在、不眠はなくなりました)。
操体法
# YNSA
# 鍼灸
2年ほど前、両膝痛で来院されて以来、毎週通院されている60才代の女性患者Cさん。最近は、30分ほど散歩をされているので、調子がいいそうです。今回も、健康管理、健康維持のための施術となります。また、繊細なCさんには、鍼の刺激が強すぎるので、操体法による治療を行っています。
足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診):左(左にかたよりがあるため、左側から治療)
膝診(膝窩横紋周辺の触診)
左:腰椎診断点←圧痛点あり
右:胸椎(第2胸椎)診断点←圧痛点あり
首診
左:肝、心、三焦(消化器)
右:小腸
左腰椎の圧痛点は、Cさんが座ったまま私が床に座り、「つま先上げの操法」で取りますが、完全に取れなかったので、膝に角度をつけたまま、ふくらはぎの奥の筋肉(ひらめ筋)を伸ばし、ゆっくり圧力をかける操法。これで、ふくらはぎがゆるみました。
右胸椎(第2胸椎)の圧痛点は、やはり「つま先上げの操法」で取りますが、完全に取れなかったので、膝をしっかりと伸ばした状態で、ふくらはぎの浅い筋肉(腓腹筋)をのばし、ゆっくり圧力をかける操法。これで、ふくらはぎがゆるみました。これらの操法で自律神経が整いました。
次は、Cさんにベッドで仰向けになってもらいます。首診で一番痛い肝の治療点(左側頭部)に軽く触れる操法。
「・・・・お腹の上の方が横に動いています。」
敏感なCさん、肝臓付近が横に動いているのが分かったようです。次に、心の治療点(左側頭部)に軽く触れます。
「・・・・なんか胸あたりが上下に動いています・・・・・今度は、胃あたりが動いています・・・腸あたりが動いています。」
心の大動脈が反応したようです。そのあと、心と陰陽の関係にある小腸が反応したようです。次に
三焦(消化器)の治療点(左側頭部)に軽く触れます。
「・・・・先生が触れているところを強く感じます・・・・それと、気になっている歯が痛くはないのですが反応しています・・・・・・胃あたりが動いています。」
敏感なCさんは、触れたところに素直な反応が出ました。そのあと、足揉(も)みをして終了となりました。操体法の皮膚の操法は、山元式新頭鍼療法(YNSA)と相性がいいようです。
操体法での骨盤矯正
操体法で大切にしているのは、原始感覚。これは、ネコがゆっくりとあくびや伸びをして感じている感覚。もちろん、同じ動物である人間にもある感覚です。この感覚でゆっくり動きながら感覚を聞き分けて、気持ちいい感覚を味わっているとカラダの歪みがとれてくるのです。
この時の感覚の聞き分けで痛いというのは、分かりやすくこの感覚になれば、カラダは自然と動きを止めます。気持ちがいいとか、何となく気持ちがいいのも分かりやすいのですが、痛いけど気持ちがいいといった感覚もあります。こういう時は、「この痛みと付き合っていいのか、そうでないのか」とカラダに聞いてみるのが良いでしょう。
動き方にも、色々とポイントがあります。
今回ご紹介しましたYouTubeで説明していますので、是非ご覧下さい。
頭に置鍼して、30分の待機時間、以前はベッドで休憩される患者さんが多かったのですが、最近では80〜90%の患者さん、待合室でゆっくりされます。その間、雑談したり、山元式新頭鍼療法(YNSA)、操体法などの話になっていたのです。ところが、最近の治療で、ある一つのパターンが生まれつつあります。セルフケアを目的としたYouTube(あじさいの杜鍼灸院制作)を2本くらい見てもらうようになって来ました。
今まで治療していた鍼灸師が、「同じ顔をしてテレビにでとる」感があるようで、しっかり見てくれます。最後のシーンは、「それでは、チャンネル登録よろしくお願いします。」と言って、両手をふるのですが、画面に向かってニコニコ顔で両手をふってくれたりします。「寝ながらできる腰痛改善」を見ていた80才代の女性患者Aさん。
「先生、畳の上で仰向けになってしまうと、起きられない様な気がするの・・・・だからどうしても、ベッドの上でやるの!・・・先生、私の右膝人工関節だし・・・・」
「Aさん、それはね、起き方が悪いだけなのよ・・・・いい?見てて・・・こんな起き方はダメよ。」
と、仰向けになり、ジャックナイフをたたむような動作をして、止めるように指導。次にゆっくりうつ伏せ状態になり、赤ちゃんのハイハイポーズ。
「・・・・ね、これだったら出来そうでしょう?」
「・・・・・・・・・あら?出来た・・・・ゴロン、ハイハイね・・・・何かに書いとく。」
と、勉強熱心なAさんです。「忘れたらまたやりましょう!」と約束して帰られました。
本日、午前中にYouTubeの制作。
今回も、操体法による骨盤矯正で、座ったままで出来るセルフケアにしました。これを覚えておくと、事務仕事などで座ることが多い方は、便利だと思います。「いつでも、どこでも、かんたんにできる」をモットーにして今後も色々作り出して行こうと思います。
今回は、イス座位。片方の膝をゆっくり前方に出していくと、反対の方向にカラダは、ゆっくり連動してねじれて行きます。この時の原始感覚(痛い、気持ちいい、張りを感じるといった素直な感覚)を聴き分けて覚えておきます。今度は、反対の膝を同じように前方に出して、左右を比較します。ここまでが診断です。診断が終わると、治療になります。まず、やりづらい方の膝を前方に出し、反対側の膝を軽く両手で押さえて、その反対側の膝を前方に出す動きをします。
これらのことを、文章にすると非常に分かりづらいのですが、YouTubeを見ると、簡単に分かります。あじさいの杜鍼灸院のホームページでYouTubeのコーナーを今、作ってもらっている途中です。コーナーが出来次第、連絡しますのでご覧ください。
生体の歪みを正す
鍼より操体法の方があっているという70才代の男性患者Cさんの続報です。Cさんは、20年ほど前に1mの段差のところで転んで以来、両膝痛に悩み、9ヶ月前から毎週来院されています。現在は、農業に従事され、ミカン収穫の繁忙期を迎えていますが、体調は良いとのことです。
膝に多少の痛みとフクラハギに張りを感じる程度です。そこで、今回は治療をしないで、操体法によるセルフケアの方法をご指導しました。様々な方法があるので、基本的な原理を丁寧にお伝えすることが大切になってきます。
その原理を操体法の創始者・橋本敬三医師は、次の様に説明されています。
『ある関節を起点とした運動について考える場合、その運動を分析して観察する必要がある。まず前後の屈伸と左右の屈伸の2種類と、左右の回旋を加えた3種類となる。これは自動で行うことができるがこれに他動または固定した対象によってなされる遠心性牽引運動と求心性圧迫運動とがあり、関節の合目的運動は以上4種類の組み合わされた方向角度の強弱遅速の運動として営まれるものである。この力学的関節運動が正常に営まれるためには、関節を形成している硬軟両組織が形態学的にも正常でなければならない。』
非常に難しい文章ですが、関節には4種類の動きがあり、正常ならスムーズな動きになる位に理解しましょう。次に逆モーション療法の説明があります。
『もし何か故障があれば円滑な運動は必ず制限されて、無理に行わんとすれば異常感覚、すなわち軽ければ窮屈な感じ、強ければ疼痛を覚える。(中略)あらゆる角度方向に動かして分析してみると、前述した4種類の運動のどれか、またはその合力の方向角度に制限と異常感覚が出ているものである。そして、ちょうど対照的な逆の方向角度には何らの異常もなく、かえって少しく抵抗を与えながら動かせれば、すこぶる快感を覚えるものである。すなわちこの逆モーションは整復運動になっているわけなのである。』
まさにこの動きこそ、操体法の基本なのです。痛いあるいはやりづらい方向の動きから、抵抗を与えながら、反対の動きのベクトルを作り気持ち良さを味あうと、歪みが正されるということなのです。
今回は、Cさんには、このことをしっかりお伝えしました。これさえ理解出来れば、研究熱心なCさんならば、どんどん新しいご自身にあった方法を見つけることが出来ると思います。