食べ残し

緊急事態宣言の全面解除が、報じられました。すると、何の相関関係もないのに、一気に「か🦟」が増えて来始めました。「か🦟」に刺されっぱなしです。それと同時に、少しの間お休みしておられた患者さんからの予約電話が、ちょっとだけ増えてきました。

コロナ禍で、世界中の人々が、生活の見直しを始めています。私自身、家庭菜園を始め、「土作り」を面白がるようになりました。昭和30年代の高度成長に入る一歩手前の頃、じいさんばあちさんが敗戦を経験し、生活の見直しをせざるを得ない混沌とした状況に、ほんの少し似ているかも知れません。

テレワークなどという言葉を、数ヶ月前まで知らなかったのに、今や当たり前に使われ、出勤時間が無駄なのでは・・・と思われる業種も出て来ています。発想の転換をせざるを得ない状況って、エネルギーをもたらすし、エネルギーが必要です。今までの価値観を捨て、新たにつくりあげる時期が到来しているようです。

今まで、納豆と玉ねぎスライスの食べ残しゴミと思っていたのが、これをお風呂で使った水素水をいれたバケツで洗うと、その水が明日の畑の水やりの水となる。そして、いつしか畑の微生物となり、我が身にかえって来ると、思うとちょっと見方が変わったのであります。

最も、「そんなことあったり前よ!」って方が多いのも承知しています。

それにしても、「か🦟」・・・・・かゆいかゆい。

なめくじ退治

高齢の患者さんが、娘さんと共に来院されました。「自然農薬で防ぐ病気と害虫」農文協・古賀綱行 著という本を、娘さんにお渡し治療を始めました。治療の間、娘さん(Aさんと呼ぶことにしましょう)は、黙々と本を読んでおられます。

この本の著者が師事された松田喜一氏は、熊本県にて、明治から昭和にかけて日本の農業発展に貢献し、氏の講演を聞くため毎回数千人長蛇の列が、国鉄千丁駅から農場まで数キロに渡って続いたそうです。1949年には、昭和天皇巡幸、1951年高松宮宣仁親王視察、1952年三笠宮崇仁親王視察。1966年勲四等瑞宝賞を戴いている偉人です。その偉人から学んだ古賀先生のこの本、イラストが可愛く、難しい言葉もないのですが、ご自身の体験から創られた専門書です。少しずつ試してみようと思います。

熱心に本を読んでいるAさんに、恐る恐る質問してみました。

「・・・・あのう、ズッキーニなんですけど、新芽が出てきたのを、全て取ってしまっているんですけど・・・大丈夫でしょうか?」

「大丈夫ですよ。最初のうちは、茎をしっかり作った方がいいですよ・・・なめくじが、悪さをするので、この本に書いてあるように、飲み残したビールを使って退治するといいですよ!」

「そういえば、穴のあいた葉っぱに、なめくじの通ったテカテカ道があります。」

「ペットボトルを切った器にビールとお塩をいれると・・・ほらっ、なめくじが寄ってきて、落ちると死んでしまうでしょ!・・・これ、効きますよ・・・・この本では、うどん粉か、そば粉をいれておくと、なめくじが溺れるって書いてますけど。」

「なるほど、やってみます!」

という事でこれからビールを飲んで、ちょっと残します❣️

もったいない

 

普段フェイスブックの文章は、部屋の中で書いているのですが、今日は外で書いています。午後6時ですが、寒くも暑くもなく本当に過ごしやすい時期になってきました。ツバメの巣の近くなので、毛づくろいをしているツバメの夫婦が、見えます。

昨日、患者さんから戴(いただ)いた竹15本で、ゴーヤとハヤトウリの弦巻(つるまき)用竹柵を、作っています。途中で疲れてしまったので、終了。17:00からの患者さんを治療すると、すっかり元気をもらったようです。外で文章を書いているうちに、竹柵を仕上げたくなり、作業をはじめていました。こんな作業は、本当に楽しいものです・・・・いつの間にか、すっかり暗くなってしまいました。

今日も患者さんの奥様から新しい畑情報が入ってきました。奥様のお母さんが、畑作りを長年やっておられます。その為、畑の土には微生物、ミミズがたくさんいる為、生ゴミを直接畑に返すだけで、2~3日すると分解されてしまうそうです。畑がコンポースタ状態みたいです。そんな畑にするために、たとえば納豆を食べた後の器は、バケツでしっかり洗いしばらく放置していると、納豆菌が増殖。この水を畑に戻すのだそうです。ヨーグルトも同じ処理をするそうです。

また、玉ねぎやニンニクの皮をバケツの水に浸け、放置したあと畑にかえすと、虫予防になるそうです。この調子だと、捨てるものなどなくなりそうです。両親が働いていたので、子供のころの思い出は、ばあさんがよく出てきます。そして、「もったいない」が口ぐせでその口調、映像が鮮(あざ)やかによみがえってきます。

「ばあちゃんが、言よった通りじゃわい・・・ボクも、やってみよわい・・・ありがとうばあちゃん。」

コンポースタ

私の住む松山市では、生ゴミから腐葉土を作るコンポースタを購入する際、助成金が出ます。写真にあるように、コンポースタの請求金額は、6578円ですが、私が実際に支払った金額は、3378円です。残り3200円は助成金となります。

コンポースタで生ゴミを家庭で処理すると、ゴミ削減となり松山市にとっても予算削減となります。お互いがウインウインの関係になるのです。松山市は50万人以上の都市での1人当たりのゴミ排出量が日本一少ないのです。これは、コンポースタ助成金のお陰だと思います。また、温暖な土地柄で家庭菜園に適しており、日本一通勤時間が短い愛媛県では、家庭菜園の時間も必然的に多くなります。コロナヴィールス感染対策でステイホームが普通になった今では、私のように家庭菜園を始める人が多くなり、松山市の生ゴミが少なくなっていくのでは・・・・と、期待しています。

今日、コンポースタを設置し、生ゴミを入れて感じたことは、そんなに簡単に土にならない。上手く発酵しそうにないということでした。そこで、写真のように「生ごみ発酵堆肥化容器」なるものを買い込み、これで発酵させようと考えました。これで2~4週間ねかせ、コンポースタに移せば、なんとか腐葉土になるのでは・・・・と、思っています。幸い、我が家のウラは山なので落ち葉だらけ。

腐葉土ができますように❣️

ツバメ

ツバメが2年ぶり鍼灸院のガレージに戻ってきました。
ちょうど駐車場に畑を作ってからのことでした。何やら賑(にぎ)やかなツバメの会話が聞こえるな・・・・と、畑仕事をしながら気づいていたのです・・・ただ、去年は来んかったし・・・

いやいや、巣作りを開始しています。ツバメは、東南アジアや、オーストラリアの北部から4000kmの距離を1日300〜400km海面すれすれを飛びやって来るのです。平均50km/h最大速度200km/hと自動車並みのスピードで飛んでいるようです。しかも、集団ではなく、単独飛行。天敵も多いことでしょう・・・日本の愛媛の松山の我が家に到達すること自体が、奇跡です。

ツバメの平均寿命は1年半だそうです。天寿を全うすれば、10数年生きることが出来るそうですから、来年も同じツバメが帰って来るかも知れません。それにしても、自力で海を超えてすみかを見つけるのですから、風水的には良いところを見つけるはずです。そして、人が多く集まってツバメを見守ってくれる環境を選ぶようです。最近は、治療をしていない時は、ガレージで作業をしていることがあるので、ツバメは安心しているのかも知れません。

風水というのは東洋医学の陰陽五行という思想を、環境に当てはめたものと理解しています。この世にあるもの、いるものは、木火土金水の性格で陰陽を踏まえているという見方。我が家に来たツバメは、それを踏まえているのでしょう。巣作りでは、草(木の性格)、土、水を使います。巣を作った場所は雨水パイプ(金の性格)。そして、巣は東向き・・・これは、木の性格・・・残念、南向きだと火の性格になるのですが・・・・ツバメもそこで、きっと悩んだのしょうね。

100点満点じゃなく、60点以上で十分です。ツバメさん、ここを選んでいただきありがとう😊

家庭菜園を始めて、その諸先輩から多くのアドバイスをいただいています。今日は、友人からエダマメ、キャベツ、オクラの苗や種、そして自家製の竹炭をいただきました。この竹炭が凄いのです。この友人は、自生の竹を伐採し粉砕。それを薫製(くんせい)し竹炭を作ったのです。

この竹炭を畑にまくだけで、畑が元気になるように思うのです。間違いなく気持ちいいのです。そこで、竹炭について調べてみました。以下が抜粋です。

『竹は、炭化すると、素材の組織である無数の小さな穴がそのまま残ります。
この部分を多孔と言い、この多孔の内側の凹凸が、吸着性に優れており、空気の清浄や脱臭、水の浄化、湿度を一定に保つ調湿効果に力を発揮すると言われています。

豊富なミネラル
竹炭にはミネラル成分が豊富に含まれ、その抽出量は木炭の数倍にもなります。
カルシウムやカリウム、ナトリウム、マグネシウム、鉄分など、健康を守る天然ミネラルが、水に溶けやすい形で、しかも豊富にバランスよく含まれています。
竹炭のミネラルは、備長炭に比べると カリウム35倍、ナトリウム10倍、マグネシウム5倍の量になります。

抗菌・消臭作用
竹炭は弱アルカリ性~アルカリ性を示すPh値をもっています。
そのため、ばい菌が好む弱酸性に対して大きな抗菌効果があります。この抗菌作用は活性珪酸によると考えられています。この物質は特に生臭さの原因であるトリチルアミンを吸着することに優れています。

抜群の吸着力
竹炭の防湿・湿度調整作用や脱臭作用は、そのすばらしい吸着力によるものです。
その力は木炭の10倍以上あるといわれます。その無数の穴が湿気を吸い取り、適度な湿度を保ってくれます。
炭の表面に空いている無数の穴の中には有効な微生物がいて、空気中の湿気やにおいの成分、建物の建材によるホルムアルデヒドなども吸引し、消臭分解してくれます。

遠赤外線効果
竹は中温以上(700℃前後)の窯で焼き上げて、炭にすると弱アルカリ性を持つようになります。竹炭をお風呂に入れると、湯の中で加熱されることで竹炭から放射される遠赤外線の波長が短くなりからだのすみずみまでよく温まり、ぽかぽか効果が得られると言われています。
お風呂に入れるとアトピー等の皮膚炎にもその効果を発揮します。

森林浴効果
竹炭からは強力なマイナスイオンが出されています。
空気をきれいにするだけでなく、ヒーリング(癒し)の効果もあるのです。』

なんとも素晴らしいものを、戴いたものです。
日本では、竹が山を荒らしています。知恵をしぼって竹をなんとかしましょうよ❣️

自然農薬

昨夜の大雨が、屋根から滝のように落ちたところに、ゴーヤを植えていたプランターを置いていたのです。ゴーヤは白い根っこをさらけ出し、腐葉土はあたり一面に飛び散っていました。

「ありゃ!!こりゃあいかん・・・」

と、雨合羽(あまがっぱ)に着替えて、ホースをジェット放水にして、腐葉土を道路まで流していると、軽トラが1台駐車場に入ってきました。

「先生、これズッキーニの育て方が書いてあるけん、読んでみて。それと、この本は面白いことがいっぱい載っとるけん・・・参考にしてみて下さい・・無農薬がええけん。」

と昨日来られたご夫婦の患者さんが、雨の中、来られ風のごとく去っていかれました。
写真にある4冊のうち、「自然農薬で防ぐ病気と害虫」には驚きました。全く未知の世界で、ワクワクの連続でした。その一部を掲載します。この本の冒頭の「はじめに」で驚きました。

『春はツクシにアセビにチューリップ、夏はアサガオ、スギナ、オミナエシ、秋はサルビア、コスモス、ヒガンバナ・・・・これが私の旬の雑草3種混合自然農薬の材料です。自然界の植物も動物も皆お互いに身を守り子孫を残す術と、互いに共存共栄する知恵を持っています。私の自然流防除は、こんな自然界の力をお借りして病害虫たちから身を守る野菜たちの力を手助けしてやることが基本になっています。

(中略)

これらは、すべて身近な自然からの贈り物です。金もかからず、自然農薬の成分は4〜5日後には分解され野菜の養分になります。

化学農法による防除は、病害虫を全滅させる力を持っていますが、病害虫もすぐそれに対抗する力を持ってしまい、強い病害虫だけが生き残る悪循環となっています。人間の都合で完全に絶滅しようと思っても、そうはいきません。逆に野菜の力を弱め、それを食べる私たちにも効いてしまうことになるのです。

私は化学農薬や化学肥料を用いず、身近にある自然の材料で自然農薬を作り野菜を作ってきました。100%防除しようとは思いません。80%も防除できれば満点です。残りは天敵たちにお任せです。』

60%で十分です・・・これ実践してみます。

畑でお話

「先生、きゅうりはドンドン大きなるけん、柵はしっかりしとるんを作らんと、倒れてしもたらいくまい・・・・横の竹は2本じゃのうて、3本にした方が、丈夫じゃ。」

と、指導していただいたのはご主人。

「ネギときゅうりは相性がええけん、近くに植えて、トマトはあんまり水あげられんよ。ナスは逆にお水が好きじゃけん・・・近くに植えん方がええんよ。ニラは虫予防にええけん・・・ニンニク、セージ、パセリなんかも虫が来んようになるけん、上手いこと植えたらええわい。」

と奥さん。
9時から診察なのですが、畑を見ながら会話が弾んでいき、ついには愛媛が誇る農業の仙人「福岡正信さん」の話にまで展開していきます。お二人は、何度も福岡さんの農場を訪れ、その作業の様子を見学されたそうです。このような患者さんを治療する幸運に改めて感謝です。診察を始めたのは、9時30分からでした。

午後からの患者さんの奥さんが、家庭菜園に凝っておられます。患者さんが、治療後ベッドで寝てもらっている間、畑で野菜話。

「土と水が大事。水は水道水だと良くないですよ・・・雨水が一番いい。松山市で雨水タンクを設置すると補助金が出るんですよ(100リットル〜200リットル未満なら3万円)。野菜の出来が全然違います。」

「・・・・そうか!確かに・・・考えます。お風呂に水素水を使っているんじゃけど・・・これを使うのが一番手取り早くかも・・・・」

などと、色々アイデアが生まれて来ました。
柵は3本横竹を入れしっかり出来ました。ニラとネギも植え替えしっかり水をあげたのですが、夜の9時現在、大雨。天気予防をしっかり見ないと農業はできません😭。

アオスジアゲハの産卵

「先生、岡山のニラの苗をあげます。愛媛のと違って大きいでしょう!」

確かに、2日前にいただいたニラに比べると2倍以上おおきなニラです。ありがたいことに、家庭菜園を始めて、色々な苗をいただきっぱなし・・・・嬉しい❣️

また、別の患者さんからは、「現代農業」というプロが読む本を3冊も貸していただきました。

本読み不得意な私には、ちょっと重圧ですが、パラパラめくって楽しみます(操体法という私が関わっている民間療法の記事が載っているので嬉しくなりました)。

今まで、治療院にこもって過ごすことが多かったのですが、最近では、治療の合間にしょっちゅう畑を見に行き、水やりや草引きをしたりと、少しづつアウトドア生活が加わり始めました。すると、発見もあります。昨日来ていたアオスジアゲ

ハが再び遊びに来て、畑の土にしがみついているのです。私が近づいても、一向に逃げる気配はありません。そこで、接近してしかもアップで動画。すると、このアオスジアゲハ産卵をしているではありませんか❗️

まいった・・・・アオスジアゲハは遊びに来ているのでなく、野菜を食い荒らす幼虫の卵を植え付けていたのです。そこで、アオスジアゲハの事を調べてみました。産卵期は5月上旬。幼虫はクスノキの葉っぱが大好き。これで、分かりました。私が畑の囲いにした丸太は、クスノキ 。アオスジアゲハは、クスノキ の匂いに惹かれてやって来て、野菜の苗を見て産卵場所を決めたようです。

必ず、幼虫が地面から這(は)いあがり野菜を食い荒らしにくる時があります。何やら楽しくなって来たのであります。

アオスジアゲハが舞う

 

 

「先生、あの畑うまいことやったね・・・あのクスノキ がええわい。あれじゃったら、腐らんし・・・あそこは、広いけん、もう1mくらい畑を広げたら・・・売るほど出来らい。」

患者さんご夫婦が、私のためにミョウガ、青じそとニラの苗を入れたビニール袋を畑に置いて、来院された時の第一声です。直径30cm〜20cmくらいで長さ1mくらいのクスノキ の丸太を囲いにした畑を気に入っていただいたようです。

当院の患者さんは、農業従事者や家庭菜園をされている方が多いので、初心者の私にアドバイスをどんどんしてくれます。先生と生徒も関係が、農業に関して逆転するので、患者さんは生き生きとされています。私もそこからエネルギーをいただき、新たな知識をいただくので、お互いに相乗効果があるように思います。

おかげで、一気に畑らしくなってきました。畑らしくなると美しいアオスジアゲハが、遊びにきてくれました。今まで、院内にこもり気味だったのが、畑という空間に導かれ解放され、ささやかな出会いが生まれそうです。

(動画と文章は関係ありません)