恐るべしYNSA

 

2日前から下の左前歯に痛みを感じ、歯茎の腫れが確認できました。

そこで、山元式新頭鍼療法(YNSA)で人体実験をしてみました。

顔にある4感覚点

①眼点:眼に関する全ての症状

②鼻点:鼻に関する全ての症状

③口点:口に関する全ての症状

④耳点:耳に関する全ての症状

の内、③口点。これは、口内炎、口唇ヘルペス、歯痛、味覚障害などにも効果があるそうです。

私のした事は、顔面の正中線から1cm左で、生え際からおおよそ3~4cm下の圧痛点を見つけ、そこに、パイオネックスという円皮鍼(0.6mmの長さの鍼)を貼りつけるだけです。

丁寧に探していくと2カ所見つかったので、5mm間隔で2カ所に貼りました。

貼っている間は、全くいたくも痒(かゆ)くもないので、日常生活に影響はありません。

日課の朝風呂に入っていると、パイオネックスがおでこから取れて浮かんでいるを見つけ、

「あれっ?歯茎が痛ない!」

と、やっと気づきました。24時間貼り続けただけで、完治です。

これから、花粉症で眼、鼻アレルギーでお悩みの方は、写真の①眼点、②鼻点にパイオネックスが効果的です。

今日から、患者さんにドンドンおススメしようと思います。

気持ち良さが薬

1ヶ月に8回も熱心に通院されている50才代の女性患者Bさん。

フォーク世代なので、いつもフォークをかけてお待ちしているのですが、たまには「ヒーリング・ベスト・セレクション」もいいかな~と・・・・

「 音楽は、これでいいですか?」

「フォークをお願いします❣️」

『あちゃ~~、失敗してしもた。すみません?』と反省。

これは、いい治療でお返ししないと!・・・ちょっとだけプレッシャーがかかります。

Cさんは、小学生の時、縄とびをしていて、右股関節が抜けるような感覚になったそうです。それが影響してか、エアロビクスをしていて股関節痛となり、夜も眠れない事があったそうです。乗車する時は、座席に着いた後、右太ももを両手で抱えて引き上げなければなりません。

それから、10年前、階段から落ち、左肘殴打で肋骨骨折。現在も左肩に違和感があります。

今回で8回目の来院。

乗車時の動作もスムーズになりましたが、まだ股関節の奥にスジ状のコリを感じ、痛みがあるそうです。

また、肩の前の部分(三角筋の前部繊維といいます)が痛いそうです。

そこで、天城流とクスノキの瘤(こぶ)を合体させた技で治療し、気持ち良く治っていただく事に。

天城流では、股関節奥の痛みを、同側の肘の筋膜を剥(は)がして取ります。

その理由は、東洋医学的見方をすると分かります。肘には小腸経という経脈があり、小腸まで絡(から)むため、股関節に影響すると考えます。

仰向けになったBさんの右肘を、クスノキの瘤(こぶ)で揺すります。揺すること10分。

「Bさん、ゆっくり起き上がっていただいて、宜しいでしょうか?・・・・どうですか・・・」

「ああ・・・大丈夫!痛くないです❣️」

「あ~~、良かった・・・そしたら、今度は、左肩ですね。じゃ~~ベッドに戻っていただいて、宜しい

でしょうか?」

今度は、肩の前側(三角筋前部繊維)。天城流では、親指母指球の筋膜剥がしで治します。

再びBさんの母指球をクスノキの瘤(こぶ)で揺すります。揺すること10分。いつの間にか、Bさん小さなイビキをかいています。ついでに、足の指揉(も)みのサービスして終了。

「凄く気持ち良かった❣️肩の調子もいいです。」

トロ~~としたBさんの顔を見ると、やはり、気持ち良さが薬であるとしみじみ思うのでした。

イボイボはオッパイ

 

月に2~3回定期的に来院される60才代女性患者Cさん。

「私、三半規管が弱いんよ。昨日は南予(愛媛県の南側)に行って、車に酔うし。頭がスッキリしてないんよ。」

「そしたら、頭に鍼するんが一番ええんじゃけど・・・・」

とベッドに横になっていただきます。

Cさんは、クスノキの瘤(こぶ)でカラダを揺する治療が合ってます。そこで、頭にタオルを乗せ瘤(こぶ)の中でも、最も突起物が密集しているもので、押圧揺すりをしてみました。

「気持ちいい❣️」

これは、私自身も何度も体験していますが、非常に気持ちがいいのです。これを体感できれば、Cさんご自身で、ある程度施術できると思い、丁寧に、押圧揺すりをしていく事にしました。

鍼は、手足の重要なツボに刺し置きし、全身の血流を促します。

山元式新頭皮鍼療法(YNSA)では、頭の正中線から、左右に1cmずつの間隔で生え際から頭頂までのラインを12等分したところが、脳神経の1番~12番に対応します。

また、側頭部は東洋医学の12経脈や、全身の部位に対応します。という事は、頭皮の圧痛点を丁寧に刺激し、圧痛を減らしていくことが、全身に効果を及ぼすことになります。

Cさんには、ご自身でも頭皮を刺激することをお勧めしました。

次回にどのような成果が出ているのか楽しみです!

追伸、写真のようにクスノキの瘤(こぶ)は、生命体そのものです。そのため複雑で繊細な頭皮、頭蓋骨表面に、違和感なく刺激が入っていくのだと思います。

前回の続きで言うと、イボイボはオッパイ。つまり、クスノキの瘤(こぶ)は、オッパイがいっぱいの生命体フラクタル❣️

小指も薬指もそんなに変わりはない!

週1回くらいのペースで今回が16回目の70才代男性患者Bさん。前回に引き続いての報告です。病院では、下肢静脈瘤、脊柱管狭窄と診断されています。初診では、両足底が深さ1cm位しびれて、歩行が難しい程でした。最近は症状が安定して来ており、左足底の前側に一直線のしびれを感じるだけとなっています。

山元式新頭皮鍼療法(YNSA)で頭に3カ所刺し置きします。1本目、2本目はおでこに刺し、3本目の鍼を、足底のしびれと同じ側の左側頭部に入れると、

「足のしびれてるところに、ツンツンと来ます❗️」

「あっ、そうですか!そこを丁度ねらって鍼を刺したんですよ❗️」

Bさんの感覚はドンドン繊細さを取り戻しているようです。

次に、やはり足のしびれと同側の左手にお灸をします。昨日の「オッパイがいっぱい」でも述べましたが、部分と全体が自己相似形となるフラクタル理論は、カラダのいたるところに存在しています。

最近特に注目しているのが、手とカラダ全身。

と、ここまで書いて・・・今回の治療では、手の小指にお灸や鍼で治療すべきであったのに、薬指にお灸と鍼をしてしまった‼️・・・・のに気がつきました(*^o^*)

にもかかわらず、Bさんの足底のしびれが取れました。

なので、テーマが変わりそうです。

小指も薬指もそんなに変わりはない!

治療者と患者さんの信頼関係が大切・・・という展開で、今日はオシマイ❣️

オッパイがいっぱい

オッパイがいっぱい

天城流で良く使われるフレーズが、「オッパイがいっぱい」。

これは、フラクタルと言われている自己相似形:部分と全体とが同じ形となる自己相似性を示す図形を文字った杉本練堂先生の口ぐせです。

例えば、葛飾北斎の富嶽三十六景に描かれている波の先端には、相似形の波が描かれているため、リアルな波の運動が表現されています。

人のカラダにもフラクタル理論が随所に見られます。小腸には、凸凹したヒダがあり、そのヒダには凸凹した絨毛(じゅうもう)があり、その絨毛(じゅうもう)には凸凹した微絨毛(びじゅうもう)がびっしりあります。これは、フラクタル理論が最も分かり易い例です。

小腸はヤギ状乳房の絨毛(じゅうもう)つまり、細長いオッパイがぎっしり詰まった壁のチューブ。東京マラソンのスタート直前を、ドローンの映像で空高いところから見ると、小腸のヤギ状乳房絨毛(じゅうもう)群に見えなくもありません。つまりは、人のカラダもヤギ状乳房のフラクタル。随所にヤギ状乳房=オッパイがあることになります。

先日の高校1年生の女子野球部Bさん、左脚が痛くて引きずって来院されましたが、随分良くなり、体重を左足にかけた時、お尻の下に痛みが残るだけになりました。

お尻は、オッパイに形状が似ているので、「オッパイがいっぱい」に当てはまります。

そこで、Bさんの頬の下(オッパイ形状)を、押圧してみました。

「痛った❗️もの凄く痛い‼️」

今度は、左内踝(うちくるぶし=オッパイ形状)を押圧。

「痛っっった❗️」

「Bさん、自分で胸の下を押さえてみて。」

「痛っっっっっっった‼️」

「痛いとこ、いっぱいあろ。ああいうところが、引っ張り合いしとるんよ。」

と「オッパイがいっぱい」を体験してもらいました。

クスノキの瘤(こぶ)パワーは本物

先日、高校1年生の女子野球部Bさんが、来院。

授業の持久走(3.5km)で頑張り、放課後の練習では30名くらいの男子野球部に混じって必死に走った結果、左下肢に激痛。歩くことさえ出来ない状態になりました。

その3日後、棒の様になった左脚を引きずりお母さんと共に来られました。

早速、ベッドに仰向けになってもらいます。

「あれ?、右足の方が長いんだけど・・・左きき?」

「いや、右利きなんですけど、左バッターとして練習しています。」

と、お母さんが説明してくれました。なるほど、左打ちをすると重心が左に移る動作をするため骨盤が左に傾くのかもしれません。

一般的に、右利きの人は、左重心の方が楽なため、骨盤が左に下がる傾向があります。そのため、仰向けに寝た時、左足が長くなる傾向があります。この左右差を調整する操法の説明を今回は省略。

さて、左脚が棒の様になったBさん。

「このクスノキのコブをベッドに置くけんね、その上に痛い方の左脚を置いて、寝てくれる?」

「はい!」

「どう?痛ない?」

「大丈夫っす!」

枕もクスノキの輪切りにします。後は、私がBさんのカラダをただただ揺するだけです。10~15分揺すりました。

「は~~い、そしたらね、ユックリ起きて、歩いてみようか?」

「どう?」

「あれ?大丈夫・・・歩けるし ・・・痛くないです。でも、重心を左に掛けるとお尻の付け根が痛いです❗️」

そこで、色々鍼治療を試してみたのですが、左にしっかり重心を掛けると痛みがあります。欲張っても仕方がないので、本日はこれでおしまい。

それにしても、クスノキの瘤(こぶ)パワーは本物です。

京都の猿丸神社では、癌封じのため木の瘤(こぶ)が祀られています。 

また、京都にはクスノキの瘤(こぶ)がパワースポットになっている神社があるそうです(次回、調べておきます(#^.^#)

ツボの流れがわかる⁉️

50才代女性患者Aさん、皮膚に引っかき傷を作った結果、全身にアレルギー反応(発疹)が出てしまいました。繊細なAさんは、この時期に度々(たびたび)あるそうです。

いつもの様に腹診をし、お腹のコリを見つけ、足の大切なツボに鍼を刺して、お腹をゆるめます。次に首のコリを診て頭皮に鍼を刺し置きします。

Aさんの右手近くに立っていたので、何となく右手の母指球が目に入りました。いつの間

にか、手に取り押圧。特に気になった訳ではないのですが、こういう自然な動きは、案外うまくいくことがあります。

今回のAさんは全身に発疹があるため、『皮膚に軽く触れるだけの操法にしよう!』と徐々に思い始めました。Aさんの右手母指球と、右肘内側の圧痛点に左右の中指を軽く置きます。しばらくすると、

「先生、右指先からお腹に流れて、Mの字を描く様に、左指先まで流れています。面白いですね~~」

「今度は、右手から右足に流れてお腹に行って、左足に流れ、左手の中指まで流れています。はっはっ・・・おかしい❣️」

「あれっ、今度は胸の方から波の様にサラサラと下がっています❣️」

Aさんの右手に触れていた私の手を、右足親趾の圧痛点に移動しました。すると、Aさんから次の様な言葉が、

「直(ちょく)で頭に来ています。そして、鼻が凄いことにになっています。」

しばらく経って

「右足から右手に流れています・・・・・・あれっ、今度は、クロスして反対側の手に流れています❣️」

Aさんの様に繊細な方は、感受性が豊かなため、ツボの流れを体感できるのだと思います。この様な人々の証言から統計学的に、ツボの流れが明らかになっていったのでしょう。

今回の体験を通してAさんカラダがどの様に変化したのか、次回伺ってみようと思います。

「やっぱり響きます❣️」

おおよそ3ヶ月前から来院。週1回くらいのペースで今回が10回目の70才代男性患者Bさん。病院では、下肢静脈瘤、脊柱管狭窄と診断されています。初診では、両足底が深さ1cm

位しびれて、歩行が難しい程でした。良くなったり、元に戻ったりしながら、徐々に回復しています。

今回は、足底の痛みはありませんが、左の足先にしびれ感が残っています。

早速、山元式新頭鍼療法(YNSA)で頭皮に5本鍼の刺し置きをします。左のおでこの生え際に鍼を刺すと、

「先生、左の足先3本に来ました❣️」

どんぴしゃで、ツボに刺さったようです。残り4本は、特に変化はありませんでした(*^^*)

左手を全身と捉えると、親指が右下肢、人差し指が右上肢、中指が脊柱と頭、薬指が左上肢、小指が左下肢となります。最近の治療では、この見方で指にお灸を据(す)え、患部を治療することが増えています。

特に、冬場の寒い時期は、極力肌を出したくありません。なるべく、肘から下、膝から下、頭のツボを使った治療をするようにしています。患部の左足のしびれに対して、左小指に7ヶ所お灸をします。

「先生、右足に来ます。途中から右足が浮いた感じになります❣️」

左足にアプローチしたはずだったのですが、なぜか右足に反応があります。

今度は、右足にアプローチしてみます。左親指の圧痛点を丁寧に取り、お灸をします。

「先生が、親指先端を叩(たた)くと、右足ウラに響きます❣️」

「へ~~え~、面白いですね!チョット叩(たた)きますね~~・・・・どうですか?」

「やっぱり、響きます❣️」

初診時は、どこを触っても、強く押圧しても何も感じなかったBさん。

この3ヶ月で感覚は随分回復しているようです。

過去のカルテを読み返してみると、足底が完全にしびれているため、足底の強刺激を中心にスタートし、足底のお灸へと移行。次に、山元式新頭皮鍼療法(YNSA)の導入。

YNSAで治療し始めてから、感覚が鋭くなっている様です。今後とも、YNSAを併用していく必要がある様です。

強い生命力と強い意志

 

強い生命力と強い意志

先日、50才代の男性患者Cさんから、嬉しいメールをいただきました。ちょうど4ヶ月前に悪戦苦闘の治療をしたCさんは、高校時代は野球、大学時代はラグビーをしていたスポーツマンで、ガッチリした体躯の方です。

「佐伯先生、ご無沙汰しております。今日、雪の愛宕山に登ってきたのですが、いつも下山の際に痛くなる膝が、施術により、今回は痛くなりませんでした。不思議なくらいです。ありがとうございました。」

本当に嬉しいメール、ありがたいです。

しかし、あの時の治療は全く上手くいかなかったのです。にもかかわらず、4ヶ月持っている・・・?

何が効いたのかよく分かりませんが、4ヶ月前の治療を思い出してみます。

Cさんは、ラグビーでタックルをされた際、左膝半月板損傷。この古傷が痛み始めました。また、左下肢全体に張りと痛みもあります。

そこで、2つの見方による治療を行いました。

1つは、天城流。天城流では、膝痛は下肢全体の筋膜の絡(から)みをほぐす事に重点を置いています。特に、太もも、足ウラ内側の筋膜は重要です。

この2カ所に鍼とお灸をしっかりしますが、なかなか良くなりません。

ガッチリとした体躯なので、太ももの圧痛点に鍼を刺すのですが・・・

足ウラ内側にお灸を3~5壮するのですが・・・

そこで、2つ目。左膝の対角の右肘に14cmのステイック状の鍼でほぐします。

しかし、これもうまくいきません。

結局は、こんな状態で治療は終了しました。とても、気になっていたのですが・・・

「佐伯先生、昨日はありがとうございました。昨日の脚の痛みは全くなくなり、膝も軽くなったようです。」

というメールが届きました。

「えっ?良くなったんだ❣️」って言うのが、正直な思いでした。

それから、4ヶ月経っても、痛みがぶり返すこともなく、下山道でも膝痛が出なかった。

これは、私の技術というより、Cさんの生命力の強さと、治りたいという強い意志がこの様な結果を招いたものと思います。

そっと静かに消えて下さる?

右足先の痛みがなくなった92才の女性患者Aさん。本日は、右腕特に小指側のしびれが気になり、カラダ全体がだるいそうです。

92才になられても、頭はしっかりしておられ、毎日室内の散歩はかかせません。ただ、なかなか熟睡できないそうです。

いつものように、腹診をしますが、特にコリや痛みはありません。

指先のしびれを天城流では、肩甲骨、大胸筋、肘の筋膜を剥(は)がして治します。ところが、高齢の患者さんに、ある程度の痛みをが伴う剥(は)がしは不向きだと考えます。

そこで、肩甲骨、大胸筋、肘の圧痛点に軽く中指を触(ふ)れるだけの操法で治療。

この間、穏やかな時間が流れ、スズメやカラスの話、冬眠の話など・・・

「爆睡をしてみたいワ❣️」

突然、Aさんがおっしゃっいます。そこで、踵(かかと)中央部の失眠(しつみん)というツボにお灸をすることにしました。左右のツボに5壮(同じツボに5回)程度お灸をし、再び右腕に触(ふ)レました。

「Aさん、随分手があったかくなりましたね~~」

「そうなの、ポカポカしてる❣️」

肩甲骨と胸の圧痛点に軽く中指を添(そ)える操法をはじめます。しばらくすると、

「なんか、カラダは眠っているのに、意識があるのよ❣️」

「ええ、この治療法では、そういう事がよく起きます。ですから、いびきをかいている患者さんに、話し掛けるると会話が出来、会話が終わると、患者さんが再びいびきをかき始めたりします。」

「不思議ね~~」

しばらくして、

「そっと静かに消えてくださる?」

という事で、爆睡される事を期待しつつ、忍者のように消えていく私でした。