クリスマスプレゼント

60才代の女性患者Bさん、14カ月前に、左膝のO脚を治すためクサビを打ちボルト6本で固定。2カ月前にボルトを取る手術を行い、2週間に1度のペースで通院されています。

手術した左膝は、歩くたびに「ポキッ」という音が頭に響くそうです。

「まあ~、仕方がないわい・・・痛みがないだけ、ええとしょうわい!」

Bさんは、常に前向きにものごとを捉えようとするので、治療をしていて、気持ちのいいエネルギーをいただいています。これだけで、クリスマスプレゼントです・・・ありがとうございます😊

「それより、先生。前回の治療で、調子がようなっんよ・・・その事を電話して、先生に伝えようと思っとたんじゃけど・・・・2日経ち、3日経ち忘れていったんよ・・・(*^_^*)」

「・・・・・・」

「みんなにも、『電話をしょうわい。』と言よったんじゃけど・・・・それで、今気になるんは、ここと、ここと、ここの点だけになっとらい。」

Bさんは、左膝を手術したのですが、左膝をかばうため、右下肢全体(股関節から足首まで)に痛みがありました。それが、前回の治療で股関節、膝下、足首の3点だけの痛みになりました。まずは、基本治療から始めます。

上腕診(肘内側の横紋の触診)

左:頸椎、胸椎、腰椎、脳幹、小脳

右:大腸

上記のコリに対して、オデコ中央部の生え際あたりと、側頭部にそれぞれ置鍼1本でコリが消失しました。

首診

左:腎、膀胱、肝、大腸、三焦、胃、脾

右:心包、大腸、胃、小腸

上記11個所のコリを、8本の置鍼で消失しました。これで、全身のバランスが整いました。後は、Bさんが気にしている右下肢の3個所です。右上肢に対応する圧痛点があるので、イラストのように2個所に置鍼、1個所周辺には、圧痛点3~4個所に、鍼を刺しては抜きます。最後に、それぞれにパイオネックス(円皮鍼)を貼って終了としました。

次回の報告が楽しみです。

山元式新頭鍼療法が大好きな患者さん

山元式新頭鍼療法(YNSA)が大好きな患者さん

15年前、メニエール症候群となり、腰痛、膝痛などに悩んでいた50才代の女性患者Aさん。2年前から来院され、体調も良くなり月に1回の通院パターンとなっています。

ところが、1週間前にメニエール症候群の前兆を感じたそうです。しばらく、横になって休んでいると治って来たそうです。そのため今日は、側頭部から首、肩、背中、腹部に痛みがあるそうです。

上腕診(肘内側の横紋の触診)、首診では下記の様な反応がありました。

上腕診

左:頸椎、胸椎、腰椎、脳幹、大脳、小脳

右:胸椎

首診

左:腎、膀胱、肝、胆、大腸、三焦、胃、脾、肺

右:腎、膀胱、肝、胆、心包、大腸、三焦、胃、脾、小腸、肺

それぞれが治るように、オデコと側頭部に28本置鍼。

「何て表現したらええんやろ・・・・ピンポイントで、頭の中の方まで、引っ張られている感覚。」

Aさんの感じていることを、言葉にしてくれました。

「なるほど・・・・効いている感あるでしょう・・・・そしたら、ベッドで仰向けになって、寝ていただきましょう。」

10分ほど経って、

「Aさん、今はどんな感じですか?」

「最初が10位に効いているとしたら、今は5位で、気持ちよく効いている感じです・・・胃のつかえが無くなって・・・ゆるんでいます。」

30分経ったので、鍼を抜き終了となりました。Aさんは頭に刺す鍼が効くし、気持ちがいいいいのですっかりファンになっていただいています。

鍼嫌いなのに、鍼灸院に来られる患者さん

鍼が嫌いなのに、鍼灸院に通院している40才代女性患者Aさん。

先週は風邪のため、キャンセルとなり、2週間ぶりの来院となります。最近、私を含め風邪をひいている方が多いようです。これは、真冬にもかかわらず、三寒四温の様な天候が続き、カラダがうまく調整出来ていないからだと思います。

Aさん、咳こみがあり、肩甲骨と肩甲骨の間(胸椎5番)が痛いそうですが、カラダの調子はいいそうです。確かに上腕診(肘内側横紋の触診)、首診を前回と比べてみると、反応点が60~70%に減っています。

上腕診:左頸椎、左脳幹、左小脳。

首診:右腎、右肝、右大腸、右小腸、右肺

:左腎、左膀胱、左大腸、左三焦、左肺

上腕診から、基本治療を行います。治療点はオデコ中央部にあるので、鍼の代わりに指を軽く触れます。これを6~7分続け、自律神経を整えます。

次に、首診から気になった腎の側頭部の内臓点に軽く指先をおき、6~7分。

今度は、Aさんの気になっている胸椎5番。Iソマトトープ(小さな人型)の胸椎5番あたりに軽く指先をおき、6~7分。最後は、側頭部の12内臓点の肺に軽く指をおき、6~7分。その後は、ゆっくり20~30分ベッドで休んでいただきます。

最後に、上腕診、首診をしてビフォー、アフターの確認です。

改善したのは、上腕診:左脳幹、左小脳。首診:右大腸、右小腸、右肺、左大腸、左三焦、左肺。

鍼を刺さなくても、よい結果が出ています。

最近新しくしたカルテ↓

アゴが痛い

今日の朝食時、口を開けた瞬間、右アゴに激痛。

口を開けることが、難しいため、時間をかけゆっくり朝食を済ませて、当院に予約の電話をした30才代の女性患者Aさん。夕方に来院されました。

「今も、口を開けると右のアゴが痛いです。閉じる時も痛みがあります。」

「最近は、頭に鍼を刺す治療をしているんですが・・・大丈夫ですか?」

「職場の方のお母様を、頭に鍼刺して治されたの聞いています・・・もちろん、大丈夫です。」

上腕診(肘内側横紋の触診)、首診をしてオデコや側頭部に置鍼していきます。

左頸椎、右胸椎、左腰椎、左小脳に1~3本置鍼。

「これで、アゴの調子はどうですか?」

「・・・・開けても痛くないです・・・・閉じる時は、まだ痛みはあります。」

基本治療だけで、アゴの調子が良くなってきました。この調子だと、側頭部のY点(12内臓点)に置鍼するだけでもっと良くなると思います。

首診では、

右、腎、膀胱、心包、大腸、三焦、胃

左、腎、膀胱、肝、胆、心包、大腸、三焦、胃、脾、小腸

に反応がありました。右の胃狙いで、置鍼をした時です。Aさんの側頭筋が飛び跳ねるような動きがありました。これが効いたようです。右心包、大腸、三焦、左の肝、胆、心包、胃、脾、小腸が一気にゆるみました。

「アゴの調子はどうですか?」

「・・・・・全く、痛くないです・・・大丈夫です。」

アゴの痛みが無くなったので、ベッドで30分ゆっくりとしてもらいます。

治療後、Aさんが最近の体調について、話してくれました。膀胱炎で胃がつかえていたそうです。やはり、首診では、腎、膀胱、胃が反応していました。これらの内臓点がアゴに影響を与えていたと思います。

特に、アゴを意識しなくても、カラダが勝手に治っていき、結果としてアゴが治っていました。

2週間ぶりの来院

2年前に頸椎症と診断され、中々完治出来ていなかった50才代の男性患者Bさん。

首痛、五十肩、肩コリで3か月前からの通院で、良くなったり、元に戻ったりを繰り返しながら、徐々に良くなっています。トラックの運転と荷物運搬が主な仕事のため、早く仕事が終わると、治療時間を作って来院されています。熱心に治療を受けられ、五十肩は治りました。

まず上腕診(肘内側横紋の触診)で左頸椎、左腰椎、左脳幹に対応する個所に1本置鍼。これで、Bさんの基本治療終了です。

「あれ?左の脇が痛い・・・・・」

「・・・・そうなん?そしたら・・・右向いてください・・・ここ痛ない?」

「・・・痛い!」

「ここに刺すけん・・・・どうですか?」

「・・・・??・・痛ない!どしたん?」

「凄かろ?・・・・これ、全部山元先生が見つけたんじゃけん!」

側頭部のIソマトトープ(小さな人型)に狙いを定め、圧痛点をしっかりとらえると、見事に痛みは無くなっていきます。同様に右側頭部の右肩、右胸椎に置鍼。

「これ・・・・絶対効いとる・・・これは、気持ちええな~」

次に首診で右肝、右心、右三焦、左腎、左肝、左胆、左心包にそれぞれ置鍼し、首を緩め内臓を整えます。後は、30分ほどフォークソングを聴きながら休んでもらいます。

最近のBさんの状態は、安定しています。年内に1~2回来られると、いいお正月が迎えられると思います。

京都の1週間出張治療で・・

丁度、私が夜行バスに乗って京都に向かう日、60才代の女性患者Aの右膝が急に痛くなりました。1週間に1度の来院を1年3カ月続けておられるAさん、本来なら痛くなった膝の治療が出来たのですが・・・・今回は、7日間にわたる長期出張だったため、出来ませんでした。

誠に申し訳ございませんでした。

Aさんからは、「頭の鍼は、私には刺激が強すぎるので、別の治療法をして欲しい。」という依頼があり、山元式新頭鍼療法(YNSA)を鍼を使わず行っています。

上腕診(肘内側の横紋の触診)では、

左   頸椎、胸椎、小脳

・・右     なし

首診では、全てに反応なし。

首診は、12内臓点の診断をするのですが、異常なしということになります。そこで、本来なら基本治療である頸椎、胸椎、小脳の治療を優先すべきなのですが、Aさんが最も気にしている右膝の治療から始めました。

右膝の治療点は、G点という側頭部と耳ウラを軽く押圧して、右膝の状態をチェックしてもらいます。また、同じ側頭部にIソマトトープ(小さな人型)があり、この膝の位置に押圧。

そして、右膝の状態チェック。

「・・・少しずつ、良くなっています。あらっ、左膝と同じくらい上がるようになってきました。」

「右膝のどこが痛いですか?」

「・・・・ここです。」

「・・・・なら、ここ・・痛くないですか?」

と、右肘の圧痛点にパイオネックス(円皮鍼)貼っていきます。これで、十分膝が動き、痛みもほとんどなくなりました。

次に、Aさんにはベッドでゆっくり仰向けになってもらいます。そして、上腕診で反応のあった左頸椎、左胸椎、左小脳に対応するオデコ、側頭部に指を置いて7~8分。その後は、20分程ゆっくり休んでもらいました。

最後に、上腕診で左頸椎、左胸椎、左小脳のチェック。3カ所ともゆるんでいました。

20年間膝痛で悩んでいる・・・

60才代男性患者Cさん・・・20年前に、落差が1mのところから転ろび、それ以来、膝痛に悩んでいます。膝の痛い個所に鍼やお灸をする治療を受け、ある程度は、良くなるのですが、それ以上良くならないので、鍼灸治療はやめていました。

今回、来院されたのは友人の紹介によります・・・患部に触れず、頭や肘に鍼を刺すという事に、興味を感じたそうです。

Cさんは、随分膝が痛そうで、引きずるように歩いています。イスから立ち上がるときは、必ず机などをつかまないと、立つ事は出来ません。

早速、合谷診(人差し指と親指の間の触診)、上腕診(肘内側の横紋の触診)で頸椎、腰椎に反応があり、左右それぞれに1本づつの置鍼で、ゆるみました。

首診では、左側腎、膀胱、三焦に1本づつ置鍼すると、肝、心包、大腸もついでゆるんでくれました。右側は、腎にのみ反応。2本の置鍼でゆるみました。

少し専門的になるのですが、腎、膀胱、肝のツボは膝を流れています。そのためこの治療だけで、Cさんの膝に影響を与えていると思われます。次に、側頭部のIソマトトープ(小さな人型)の膝に当たる個所に置鍼です。

Cさん・・・ここらあたり、痛いところを、教えてください・・・」

「そこ、そこ痛いです。」

「・・・・どうですか?・・・・ちょっと、立ち上がっていただいてよろしいですか?」

「???????さっきまでが、ウソ・・・・のようなんですが・・・普通に、立ち上がっているんですが・・・・ウソでしょう?」

「痛みは・・・どうですか?歩いてみてください・・・」

「・・・左膝は・・・・痛くない・・・左足首が痛いです。」

「そしたら、左足首をねらいますね〜・・・・・どうですか?」

「・・・・ふ〜ん・・いいですね❗️こんなに早く治るんですか?」

などと、会話をしながら反対のIソマトトープ(右側頭部)2本置鍼。左肘、上腕に鍼を刺して抜き終了としました。普通に歩いて帰られるCさん、今週中に来られます。どのような経過になるのか楽しみです。

京都出張治療5日目

師走の京都は、寒い(最高温度9℃)

大徳寺の茶室は、障子で外気が遮断されているだけです。そのため、30分前にエアコンで暖を取っても、室内の温度は、中々上がりません。そこで、服を着たま出来る操体法を行うことにしました。

「先生、今日は肩甲骨を中心にやってください。」

茶室に入るや否や、30才代の女性患者Aさんが、訴えて来られます。底冷えのする京都で、肩甲骨がカチンコチンにこっているようです。Aさんは、モコモコの上着に厚手の靴下を履いています。靴下の上から、指揉(も)みと思いきや・・・・・足をよく見ると、左足の方が右足より15mm程長い。そこで、骨盤調整から始めます。

「Aさん、左の踵(かかと)を、私が親指で押し上げていますから、ゆっくり押し込んでみてください・・・・決して、力まないで・・・カラダの中心腰を使って・・・痛かったやめてくださいね~・・・」

などと言いながら進めていきます。冬場は布団に入ると膝を立てたくありません・・・寒いから。それで、踵(かかと)を押し込むだけの操法に・・・・・1回で足の長さが整いました。これは、山元式新頭鍼療法(YNSA)の脊椎を整える基本治療に当たるかも知れません。

次に、冷えた足をゆっくりと揉(も)んだり、揺(ゆ)すったりの操法。

やっと、肩甲骨の操法になります。Aさんにはうつ伏せになってもらい、肩甲骨の圧痛点に私が手を置くだけです。仰向けになってもらっても、肩甲骨の圧痛点に手を添えるだけ。

25~30分行い、終了としました。

この操法では、翌日あるいは、翌々日にカラダの変化がある事もしばしば見受けられます。

来月にその経過を伺いたいと思います。

京都出張治療4日目

京都出張治療4日目

庭師の60才代男性患者Cさん。剪定(せんてい)ハサミを使うことはできるのですが、箸(はし)で少し重いモノが持てません。右手中指に力が入らないそうです。

合谷診(人差し指と親指の間の触診)では、左(左側から治療点を見つけるようにします)。上腕診では、左頸椎、左胸椎に反応があります。

左頸椎は、A点と呼ばれるオデコ中央部の生え際に3本置鍼で、コリが取れ整いました。左胸椎は、側頭部のIソマトトープ(小さな人型)の胸椎1本の置鍼で、整いました。

Cさんのように、右手に問題があるのに、上腕診では左側に反応があるということは、よくあります。この上腕診からの治療は、脳、自律神経を整える基本治療です。Cさんの右手中指の治療は、この基本治療の後から行います。

「Cさん、ここに痛いところありますか?」

「そこ、痛いです。」

右側頭部のIソマトトープ(小さな人型)の右手に当たるところに2本置鍼をします。

「これで、右手どうですか?」

「軽くなった気がします。」

「今度は、オデコの方に刺しますよ・・・・」

「痛っっった❗️」

C点の指に当たるところに1本置鍼。

「お箸を持って来ますね・・・・・・これ(みかん)を挟めますか?」

「・・・・問題ない・・・感じですが・・・・中指の先が、変です。」

「そしたら、右足を出してください・・・・ここに、お灸しましょう。」

という訳で、Cさんの右足第3指の圧痛点を3カ所見つけ、お灸。これが効いたようです。

Cさん、普通に箸を使って中指に違和感がなくなったようです。これで、治療終了。

京都出張治療3日目

音楽家であり、音楽療法家の50才代女性患者Aさん。慢性的な右肩コリと首に張りがあります。合谷診(人差し指と親指の間の触診)では左右共にコリがあります。こんな時は、左からでも、右からでも治療を始めます。

「それでは、行きましょう。」

「は~~い、行ってらっしゃい❣️」

最初から、吉本新喜劇のノリで・・・・カックンʅ(◞‿◟)ʃq…

上腕診で、脳、頸椎、胸椎、腰椎の状態が分かります。Aさんの場合、置鍼1本ですべての個所がゆるみました。Aさんは右肩が張っているのですが、首診では左に多く出ています。

なぜだか分かりません。一本の置鍼で首診のコリもゆるんでいきました。

「さて・・・・これから、右肩をねらいますね。」

右側頭部のIソマトトープ(小さな人型)の右肩に、2本置鍼。

「どうですか?」

「・・・・・あれっ・・シリコン入っていたのが・・なくなった感じ・・・何が起こっているんですか?」

「よくわかりません・・・これで、30分ほどゆっくり休んくださいね~」

最近の治療では、このパターンが多く、患者さんには30分間置鍼した状態で眠っていただきます・・・・30分たって、

「Aさん、ゆっくり出来ましたか?」

「自分のいびきで、目が覚めました❣️」

「肩・・・・メチャメチャ楽ですわ~~~」

と、絶好調のAさんでした。